日本女子フォルティウスが初黒星 ノルウェーとの五輪決定戦前哨戦敗れ2位通過 第6Eの4失点響く 11日午前7時から五輪切符懸け再戦 吉村「思い切り戦いたい」
「カーリング女子・ミラノ・コルティナ五輪世界最終予選、日本9-10ノルウェー」(9日、ケロウナ)
女子1次リーグ最終戦が行われ、すでにプレーオフ進出を決めていた日本代表のフォルティウスはノルウェーに敗れて初黒星。1次リーグ通算6勝1敗の2位で決定戦進出となった。ノルウェーが首位通過。米国が3位となり、プレーオフ進出を決めた。
決定戦での対戦が決まっている2位ノルウェーとの1次リーグ首位通過をかけた“前哨戦”。日本は優位な後攻を得た第1エンドに好展開から2点を奪ったが、ノルウェーも第2エンドに好ドローを決めて同点に。それでも第3エンド、相手のミスをついて3点のビッグエンドを作り、主導権を握った。第4エンドはスキップ吉村紗也香のダブルテークアウトが決まり、1点を取らせる形となった。第5エンドは1点を取り、前半を6-3で折り返した。
しかし、第6エンドに苦しい展開を招き、大量4失点で逆転された。第7エンドは重圧を掛けられながらも吉村がドローを決めて、1点を死守。同点で残り3エンドとなった。
第8エンドは複数失点のピンチだったが、吉村のダブルテークアウトで1点でとどめた。第9エンドはプレッシャーを掛けられる展開となると、複数点を狙った吉村のラストショットが自分たちの石を押してしまい、痛恨の1点スチールを許した。第10エンドは苦しい展開を強いられたが、先攻だったノルウェーのラストショットが短くなるミス。吉村が相手のナンバー1をはじき出して2点を奪い、同点に追いついた。
しかし、延長エンドを不利な先攻で迎え、ノルウェーに1点を奪われた。
吉村は「相手に4点のビッグエンドを与えてしまって、それが響いてしまった。ドローが少し長くて、相手に複数点取られる場面があった。明日は調整しながら、勝利に向かって頑張っていきたい。最後やるべき事やって、4点以外はコントロールできていた。明日に生かせるように準備したい」と振り返り、明るい表情で「チーム状態もよくなっている。あとはやるだけ。思い切り楽しみながら思い切り戦いたい」と力を込めた。
1次リーグの上位3チームがプレーオフに進み、1位と2位が1枠目を懸けて対戦。負けたチームと3位が残り1枠を争う方式。日本は日本時間11日午前7時からの1枠目の決定戦でノルウェーと対戦する。敗れると12日午前3時から2枠目をかけて3位の米国と対戦する。





