レコ大最優秀新人賞に辰巳ゆうと 二十歳の演歌歌手は現役の大学3年生

新人賞の盾を手にして喜ぶ辰巳ゆうと=新国立劇場
新人賞に輝き涙を流す辰巳ゆうと=新国立劇場
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 「第60回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、東京・新国立劇場で開かれ、演歌歌手の辰巳ゆうと(20)が最優秀新人賞に輝いた。

 名前を読み上げられると、辰巳はきょろきょろと左右を見回し、口元を両手で覆った。瞳はみるみるうちに赤くなり、涙が顔に2本の筋を作る。司会の土屋太鳳(23)が出演していたドラマ「下町ロケット」のような、下町の雑草魂で最優秀新人賞に輝いた。

 女性アイドルグループ3組との争いを制し「この賞に恥じない歌手になれるよう一生懸命頑張ります」と壇上でさけんだ。大阪出身の阪神ファンは、現役の大学3年生。祖父に連れられ、子供のころからカラオケ喫茶で演歌を聴いて育った。

 中学1年時に現在の所属事務所が主催したカラオケ大会で優勝し、大学進学をきっかけに上京。2017年2月から東京・赤羽、錦糸町など下町を中心に100回以上のストリートライブで武者修行し、戴冠につなげた。

 この日歌唱した「下町純情」が今年1月にリリースしたデビュー曲。事務所の先輩で目標の氷川きよし(41)に少しでも近づくため、演歌道を進む。

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