アイドル史に刻んだ指原革命「ヘタレ」が逆境も追い風にブレないキャラで高評価確立

 ビキニ姿でステージを盛り上げる指原莉乃=15年6月
 総選挙で初の1位となり笑顔の指原莉乃=2013年6月
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 HKT48の指原莉乃(26)が15日、AKBグループからの卒業を発表。08年のデビューから10年あまり、スキャンダルやキャラクター作りなど、公私ともにアイドルとしての常識を覆す“革命児”であり続けた。

 08年3月に秋葉原のステージに初めて立ってから11年。指原は清純で優等生という従来のアイドル像を覆し続けた。

 AKB48に加入後しばらくは注目されず、大量更新するブログで「根暗でヘタレのアイドルオタク」という自虐ネタをはき出す日々だった。同年10月に初の選抜入りは果たすも、上位メンバーとは大きな差があった。

 だが、その特異なキャラを貫いたことで、徐々に人気が上昇。11年10月にはフジテレビ系「笑っていいとも」のレギュラーに抜てきされるなど、バラエティーの女王としての階段を上り始めた。

 12年6月、週刊誌で過去の元ファン男性との交際が報じられ、謝罪。HKT48への移籍を命じられた。普通なら、アイドル生命は終了。だが指原は、この致命傷すら追い風に変える。ヘタレな弱気キャラは、ヨゴレの毒舌キャラに変貌。まとったキャラにおけるブレのなさに、周囲は舌を巻いた。

 13年には、当時の女王・大島優子(30)を破り、総選挙で1位を獲得。名実ともにグループの頂点に立つと、全国ネットのバラエティー番組からオファーが殺到した。タモリ(73)、松本人志(55)、坂上忍(51)といった大物司会者に対しても物おじせず、頭の回転の速さで堂々と渡り合ったことで、お茶の間の評価も急上昇した。

 15年からは総選挙を3連覇し、絶対女王の名を揺るぎないものに。アイドル史に残る“下克上”を成し遂げた。近年は1人のタレントとしても、アイドルとしての認知度に劣らない活躍。満を持して、グループから羽ばたく。

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