中村あゆみ 自信のスーパーライブ「Rock Alive」を関西初お披露目(前)

 シンガー・ソングライターの中村あゆみ(52)が24日、大阪・西梅田のサンケイホールブリーゼでライブ「Rock Alive 2018」を行う。2016年から開催してきた“中村あゆみ祭”の関西初上陸で、大阪で本格的なホールでのワンマンライブを行うのは実に26年ぶりのことになる。04年の本格的な活動再開から、自信の“スーパーライブ”「Rock Alive」を確立するまでを熱く語るインタビュー、その前編をお送りする。

  ◇  ◇

 中村は04年6月に離婚し、同年8月31日、10年ぶりの復帰ライブを敢行。同日、復帰アルバムも発表して、本格的に音楽活動を再開した。

 「30(歳)くらいから10年間くらいお休みした時期がありまして。その時に結婚したり、子供ができたり。離婚して音楽業界に戻って来たら、全く変わっていたわけですね」と振り返る。

 変わってしまった音楽業界では「コンサートをやり続けるっていうのがけっこう大変に」なっており、中村もいっとき、「営業主体の、短時間で勝負がつく」活動形態を余儀なくされていた。

 私生活で「シングルマザーになった」こともあり、ライブもオムニバスや小規模なものが主体に。「子供がいることによって、考える余地がないっていうか、選択肢がなく、『やります!』みたいな。母はやっぱり強くなっていくわけですよ」と、音楽と育児を両立させていった。

 その後、マネジメント体制が変わり、一人娘も「今年二十歳になるんですけど、高校生くらいになるとだいぶ手が離れてきて。ちっちゃい時よりも自分の時間もけっこう取れるようになってきた」と親離れしたこともあって、「3年くらい前から、アーティスト自体の活動をもう一度ちゃんとやった方がいい」と方針転換。ライブ活動を本格化させていくことになった。

 16年9月18日、東京・渋谷のマウントレーニアで、ホールでのコンサートを開催。「昔はホントにたくさんコンサートをやってたんですけど、個人事務所になって、こういうご時世の中で、やるのがけっこう久しぶりだったので、最初は手作り感満載でドキドキする感じで。いわゆるイベンターさんもいない状態でスタートさせたんですね。応援してくれるイベンターさんはずっとケアしてくれてたんですけど、事務所でまずはやってみようって、大学のサークルのような状態で。それがある意味、楽しくて。『こういう感じだったよね』って」

 コンサートが成功裏に終わると神奈川県の名門ライブハウス・川崎クラブチッタから声がかかり、「Rock Alive」の誕生につながる。同会場には「すごくいいイメージあって。音楽をやる上で全てが整ってるんですよ、音響、照明、キャパシティーの広さ、独特の雰囲気。すごくかっこいいので、ロックにはもってこいの場所」と、もともと好感を抱いていた。

 クラブチッタでのライブは、実に27年ぶりだったという。

 「調べてったら運命だってことになって。もう1回、川崎クラブチッタに帰ってきたってことで『Rock Alive』第1弾をやろうじゃないかっていうことになって。止まらずに行くって感じでスタートするわけですね。そしたらWOWOWが応援するよってことになって、ものすごい台数のカメラが入って。若い頃、色んなカメラの中に囲まれて歌ってた状況がまた来たよって思って。すごく楽しいイメージがあって。初めてお会いするクルーだったんだけど、私のTシャツを一緒に着てくれて、環境も整えられていて、全部がすごくいい状態で歌えて」

 ここに「Rock Alive」が誕生した。16年12月10日のことで、その3日前には初のセルフカバーベストアルバム「A Best~Rolling 50」をリリース。中村あゆみは50歳にして、新たなスタートを切った。

 「『Rock Alive』というタイトル通りに転がり続ける50歳、50歳になっても未来に向かって行くよっていうスタートが切れたようなイメージでした。その時『A Best』を出してて、数々の過去の曲を、昔のキーのまま今の声を入れるっていう。そういうのもあって、懐かしんで昔のファンの人たちが戻ってきてくれたりして、すごくいい感じでコンサートも進んで行って、まあまあ成功したんですよ」(後編に続く)

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