林真理子氏 「愚直に書いてきたことが認められた」紫綬褒章

 政府は2018年秋の褒章受章者を2日付で発表し、学問や芸術、スポーツで功績を残した人に贈られる紫綬褒章に将棋棋士の羽生善治氏(48)、俳優の真田広之(本名・下沢広之=58)、NHK大河「西郷どん」の原作も手掛けた作家の林真理子(本名・東郷真理子)氏(64)、劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(本名・小林一三)氏(55)ら16人が選ばれた。3日付で発令する。

 デビューから36年。想像もしていなかったという紫綬褒章の知らせに林氏は「愚直にひたすら書いてきたことが認められて、とても光栄に思います」と喜びをかみしめた。

 1982年にデビューエッセー集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーに。「あの頃は飛んだり跳ねたりのお姉ちゃんで、有名になりたいという軽薄な思いだった」。自分を成長させてくれたのが小説を書くことだったという。

 初の小説「星影のステラ」が直木賞候補になって以降、恋愛小説から歴史小説、評伝小説と幅広い作風に挑んできた。NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の原作も手掛けている。「世間からちゃんと作家として認めてもらえるまで本当に時間がかかった」と振り返る。

 本が読まれなくなる中、近年は書店イベントなどに積極的に出演している。「私は本屋の娘で、本で食べさせてもらった。私一人でも、できることを一生懸命やりたい」と語った。

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