日テレ編成局長に「危機感」 課題は平日朝とドラマ 視聴率三冠ストップで

 日本テレビが29日、都内の同局で定例の記者会見を開いた。10月期(1日から28日)は全日帯(午前6時から深夜0時)でテレビ朝日(7・7%)に首位を明け渡す7・6%の2位となり、いわゆる視聴率の連続三冠王が9月まででストップしたことについて、福田博之編成局長が「危機感を持って取り組んでいます」と語った(記事中の視聴率はビデオリサーチ日報調べ、関東地区)。

 10月期について、夜のプライム帯(午後7時から午後11時)、ゴールデン帯(午後7時から午後10時)はそれぞれ11・4%、11・7%で首位だが、毎期、全日帯と合わせて「三冠王」を守り続けてきた日テレにとっては、軽視できない事態だ。

 福田編成局長は「GP(ゴールデン・プライム)が勝っていても全日で負けてきている。全日のベルト番組が苦戦しているということです」と分析。「毎日の番組ですので、改善のポイントがあればすぐ、それに取り組むという状況を繰り返しております。視聴習慣がございますので、あがってくるのには多少、時間がかかるのかもしれませんが、朝帯、早朝帯からのフローの改善に努めております」とした。

 日本テレビの平日午前の番組は、午前4時からの「Oha!4 NEWS LIVE」に始まり、「ZIP!」、「スッキリ」、10月改編でスタートした「バゲット」へと続く(「バゲット」の時間帯は、金曜には「それいけ!アンパンマン」など別番組を放送)。

 全日はゴールデン・プライム帯の時間を含むが、ここの差も2位のテレビ朝日に縮められているとも指摘し、「危機感をもってとりくんでいる」と語った。具体的なジャンルとしては、「ドラマの視聴率アップというところはこだわっていきたい」と改善点を挙げた。

 日本テレビはドラマは水曜に新垣結衣が主演の「獣になれない私たち」、土曜に中島健人と遠藤憲一による“バディもの”の「ドロ刑-警視庁捜査三課」、日曜には週刊少年サンデーなどで連載されていた人気ツッパリ漫画を原作にした「今日から俺は!!」を放送している。それぞれ「内容には自信を持っている」(福田編成局長)としながらも、各時間帯について、「リアルタイムで見ようという気持ちが離れている可能性がありますので、ドラマ一枠一枠を丁寧に実績を積むしかないのかなと思っております」と語った。

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