公演ドタキャン騒動を起こした歌手・沢田研二（７０）が２１日、大阪府大阪狭山市のＳＡＹＡＫＡホールで公演「ＯＬＤ　ＧＵＹＳ　ＲＯＣＫ」を開催し、冒頭、ファンに「全ては僕の至らなさです」と何度も頭を下げて騒動を謝罪した。

　観客らによると、５分以上に及んだ謝罪では、１７日のさいたまスーパーアリーナ公演を、客席が埋まらなかったことを理由に突然中止したことを「全ては沢田研二の実力不足。僕は７０歳になって白旗ではなく、赤旗（自分にレッドカード）を出しました」と述べたうえで「さいたまを満員にできる力をつけたい。これをモチベーションに、あと１０年はやる」と宣言した。

　この日は全１２００席が完売し「満員御礼」の張り紙も掲示された。

　午後４時からの公演では、通常はアンコールまでＭＣを挟まない沢田が、ファンに来場を感謝し「聞きたくない方もいらっしゃるかもしれませんが」と騒動に対する謝罪を始めた。

　「僕は頑固な人間、ダメな人間です」「性格です。意地もありました」と公演ドタキャンを説明。「本当におわびしないといけないのは、さいたまスーパーアリーナに足を運んでくださった方々です」と深々と頭を下げた。

　反省の言葉をつなぎ、何度も頭を下げた後に「さいたまスーパーアリーナを満員にする目標ができました。ここを新たな出発にして、これをモチベーションに、あと１０年はやりたいです」と語り、場内から大きな拍手と歓声が沸き起こった。

　終演後は、大勢のファンや報道陣が待ち構える中、ワゴン車の後部座席で前を向いたまま会場を出て、最後にファンに一礼した。