年内いっぱいで芸能界を引退する元タッキー＆翼の滝沢秀明が、パーソナリティーを務めるニッポン放送のラジオ「タッキーの滝沢電波城」（土曜、後１０時３０分）１５日放送回で、引退の決断やタッキー＆翼が解散に至った経緯について語った。電撃的な発表に気持ちの整理がつかないであろうファンを思いやる、引退表明後初の肉声となった。

　番組の冒頭で「ご心配をおかけして申し訳ございません」と切り出すと、「いきなりの発表だったと思うので、正直、まだ受け入れられないとか心配しているとか、悲しいとか（という意見があるのは）僕も想像はついております」と語った。

　昨年にデュオとしての活動を休止したが、今井翼や所属するジャニーズ事務所と話し合って、解散した上で次の道に進むことを決断したと明かした。ジャニー喜多川社長からは、「タレント活動をやりながら、そういったエンターテインメントとの世界にもう少し踏み込んでやってみないか」という提案を受けていたと明かした。

　いわば、現役タレントとプロデュース業務との“二刀流”というべき提案だったが、「人の人生を背負うとなると、やっぱり自分もある程度覚悟を決めないとやっちゃいけないなと思いまして」と兼任は選択肢から消した。なぜ引退か、という点については「悩んで悩んで」出した決断だったと告白。自身を育ててくれたジャニー社長に対して、「いろんな作品とも出会えたのもジャニー社長のおかげだと感じましたので。恩師に恩返しをしたいなという思いが強く出てきまして。僕なりに引退ということを選びました」と説明した。

　「ファンの方がどういう思いをするかということもすごく考えた」とも語っていたが、「ちょっと時間はかかるかもしれませんが、デカい男になって、エンターテインメントと、そしてジャニーズ事務所の『ジャニーズ・エンタテイメント』というものを皆さんに、滝沢なりの表現で、皆さまにこれからお届けしていきたいなと思います」と、違う立場からファンに作品を届けることを誓った。