日本テレビが１１日、都内の同局で１０月期の番組改編発表会を開いた。木曜午後７時の枠に内村光良がＭＣの新番組「ＴＨＥ　突破ファイル」（１０月２５日スタート）を置き、連続ドラマを除きプライムタイム（午後７時から１１時）の時間帯では１年ぶりに手を入れる改編となった。日本テレビは昨年１０月、今年の４月と連続ドラマ以外の番組改編が非常に少なく、「動かない改編」「変えない勇気のある改編」などと称されていた。

　この日の改編会見で担当者は「およそ１年間無改編でいたんですが、まず“なぎ”の状態にして見極めた段階で、テレビを見る環境、各局の編成等を含め、潮目が変わってきている」と分析したと説明。木曜日に手を入れた理由として「ぐるぐるナインティナイン」、「秘密のケンミンＳＨＯＷ」、「ダウンタウンＤＸ」へと続く視聴者の流れを改善するためとしている。

　ゴールデン・プライム以外の時間帯では、平日午前の月曜から木曜日の昼前の時間帯に放送していた「ＰＯＮ！」を終了し、「バゲット」を開始。局所属の青木源太アナ、尾崎里紗アナがＭＣを務める。「生活者ファースト」をかかげ、流行や生活情報、時事ネタ、皇室ニュースなどを２０歳代から４０代の女性をメーンターゲットに届ける。

　また日本テレビは今回、俳優・風間俊介の月曜パーソナリティー就任など大きな番組リニューアルを行う朝の帯情報番組「ＺＩＰ！」と、ＮＨＫを退局した有働由美子アナを新キャスターに迎える「ＮＥＷＳ　ＺＥＲＯ」を改編と同じレベルに位置づけ、全日帯の視聴率向上を狙う。