舘ひろし 最優秀男優賞に「どうなってるのかな」…演技自信なし

 俳優の舘ひろし(68)が、現地時間3日(4日)に行われた世界三大映画祭に次ぐ北米最大規模の第42回モントリオール世界映画祭で「終わった人」の演技で最優秀男優賞を受賞し、同日、都内の東映本社で会見。「本当なのかな、どうなってるのかな」と受賞に自分が一番、半信半疑になっていることを明かし、恐縮した。

 これまでのスタイリッシュな役柄から一転、仕事一筋だった反動で定年後に時間を持て余す元エリートを演じた舘は、この日午前10時半ごろ、関係者からの電話で報告を受けたという。「病院の(定期検査の)日で、すっかり忘れてて、そのついでにモントリオールで受賞したと。あ、本当?って。病院をすっぽかした方が気になってた」と笑わせた。

 演技に自信がないと公言するだけに、どこか戸惑い気味。「一番、信じてないのが自分の芝居で、最優秀男優賞なんていただけると思ったことなんて、俳優を43年やってますが、1度もなくて…。いま、本当なのかなという気持ちと、どうなってるのかなというのが正直なところ」と話した。同映画祭で最優秀男優賞の受賞は1999年「鉄道員」の高倉健さん以来。舘は「高倉さんはずっと大スターでいらっしゃって。私なんかと一緒にしないで。同じ賞をいただけたのは光栄です」と謙そんした。

 病床にいる先輩の渡哲也(76)からは報告前に電話があったという。「報告しようかなと思った矢先に『おい、お前、良かったな』と言われまして。渡からはいつも『もうそれ以上、芝居うまくなるな』と言われていたもので、最優秀男優賞をもらって怒られるかなと思ったら、おめでとうと言われた。うれしかったです」と喜んだ。

 さらに、「やっぱり今、ここに立っていられるのは渡がずっと支えてくれていたからかなと。渡に対する感謝でいっぱい」とした上で、「やっぱり石原(裕次郎)さんにも。映画で賞を取ったと聞いたら、きっと喜んでくれるだろうなと思いました」と感無量の面持ちだった。

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