桂歌丸さん 8月復帰に向け病床でリハビリ 最期まで高座に意欲、今朝容体急変

 演芸番組「笑点」などで親しまれた落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸=本名・椎名巌(しいな・いわお)=さんが2日、午前11時43分、横浜市内の病院で亡くなった。81歳。死因は慢性閉塞性肺疾患(COPD)。4月19日の国立演芸場定席が最後の仕事となった。落語芸術協会によると、8月に国立演芸場で行われる中席での復帰に向け、病床でもリハビリを続けていた。噺家は高座で死ねたら本懐-。満身創痍の体で、最後まで高座への執念を見せていた。

 4月24日から肺炎で入院しており、6月30日までは見舞いに訪れた関係者と話もできていたという。しかし、2日朝になって容体が急変。妻の冨士子さんらに看取られ、息を引き取ったという。葬儀は近親者で営み、7月11日午後2時から、椎名家・落語芸術協会合同によるお別れ会(告別式)を横浜市港北区菊名2-1-5の妙蓮寺で執り行う。

 晩年は腸閉塞、肺炎、呼吸器不全など病魔との闘いの連続で、入退院を繰り返した。2009年2月に慢性閉塞性肺疾患で入院。50年以上吸っていたタバコをやめていた。近年は酸素吸入器をつけたまま高座に上がり続けた。

 16年5月で放送開始から50年間レギュラーを務めてきた日本テレビ系「笑点」を勇退。体力の限界だった。最後のあいさつでは「涙みせまい、と思ったんですけど、やっぱりダメでした」と涙で話していた。

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