声優アーティストの小倉唯（２２）が１２日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで全国ツアー（６カ所６公演、２万２０００人動員）のファイナル公演を開催した。自身初アリーナ公演で自己最大規模となる７０００人の会場での公演。またこれまで現役女子大生として学業と仕事を両立させて活動してきたが、今年３月に晴れて大学を卒業。これが“社会人・小倉唯”としての初ライブで、大きな軌跡を残した１日となった。

　そんな記念となるライブは、いきなり高さ１０メートルのブランコに乗って登場。ファンの度肝を抜く演出でスタート。あいさつ代わりに代表曲「Ｈｏｎｅｙ・Ｃｏｍｅ！！」を熱唱すると、ファンもピンクのサイリウムを振って大声援で応えた。「会場が広くてビックリ。お花畑みたいで幻想的」と思わず感激の声を上げた。

　初アリーナ公演で社会人として初ライブ。ファンも「おめでとう」と祝福した。大学を卒業し「『学校ロス』でしばらくさみしかった。自分の中で、学校があることで（心が）埋められていることがあったと感じた」というが、就職した友人が頑張る姿を見て自分も奮起したという。

　その後もトロッコに乗っての熱唱やツアータイトル「Ｐｌａｔｉｎｕｍ　Ａｉｒｌｉｎｅ☆」に合わせたＣＡ風衣装やチャイナ服、早替えなども披露し、最新シングル「白く咲く花」など全２２曲をキレのあるダンスとともに熱唱。また７月２５日に９枚目のシングル「永遠少年」を発売などを発表した。

　「皆さんのおかげで期待していた以上のライブ、楽しいパフォーマンスができた。これまで積み重ねてきた自分の思い、歌声を残せました」。最高の形で社会人の第１歩を踏み出した。