元宝塚トップスター順みつきさん胃がんで死去、70歳 最後まで舞台復帰にも意欲

順みつきさん
順みつきさん
死去した順みつきさん
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 元宝塚歌劇団トップスターで女優の順みつき(じゅん・みつき、本名・光木千枝子)さんが17日午後7時15分、胃がんのため大阪府豊中市の病院で死去していたことが明らかになった。70歳だった。

 2年ほど前から体調の不良を訴え、舞台からは遠ざかっていた。昨年6月、川崎市の自宅で倒れ、救急搬送され、がんが判明。2カ月前に豊中市の病院に転院した。姉の阿部康子さんは「亡くなる1日前まで意識はあり、最期は眠るように亡くなった」と明かした。「本人もがんであることは知っておりましたが、また舞台に立ちたいと言っていました」と最後まで舞台復帰に意欲をみせていたという。

 順さんは兵庫県出身。1968年に初舞台を踏み、雪組への配属を皮切りに、星、月、花と、4組時代の全組に配属された。76年の「ベルサイユのばら3」ではオスカルを、77年「風と共に去りぬ」ではヒロインのスカーレット・オハラを演じた。男役として人気スターだった順さんが、気性の激しいヒロインを演じ好評を博し、以後タカラヅカでは男役がスカーレットを演じることが多くなった。

 83年の退団後は舞台を中心に活躍。「キャバレー」や「屋根の上のヴァイオリン弾き」などに出演した。

 通夜は19日午後7時から、告別式は20日午前11時30分から大阪府吹田市の公益社千里会館で行われる。喪主は姉の阿部康子さん。

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