元タクシー運転手の男性からストーカー被害を受けたタレントの菊池桃子（４９）が５日、東京都内で行われた警視庁愛宕警察署のイベントに登場し、容疑者逮捕を受けても「今後のことを考えると怖い」と思い詰めた表情を浮かべた。

　菊地はストーカー被害後、初めて公の場に現れた。事件について感想を求められ、「正直に言って怖いの一言。この怖さが、逮捕されたからここで終わったということではなく、今後のことがまた不安」と述べた。報道陣から一番怖かったことについて聞かれると１０秒ほど沈黙し、「予想もつかないことがどんどん起こること自体が怖いです」などと語った。

　タクシーを利用する時に注意していたのかを問われると「もちろんです。十分に注意していました。様々な点で」と答えた。家族について聞かれると、「私がまた話して広まることも…家族への…不安につながていくので、これくらいで控えさせていただきたいと思います」と言葉を選んで慎重に答えた。

　今後については「気持ちは不安定ではあります、きちんと仕事をすることが私自身、最もやらなくてはいけないことだと思っていますので」と従来通り仕事を続けていくと述べた。

　菊池はまた、ファンに心配をかけたことをわびるとともに、多くの激励があったことを感謝した。

　菊池にストーカー行為を繰り返したとして池袋署は３日までに、ストーカー規制法違反の疑いで元タクシー運転手の飯塚博光容疑者（５６）を逮捕している。