吉永小百合 主演映画の初日舞台あいさつ「昨夜は眠れませんでした」

 笑顔で客席に手を振る(左から)滝田洋二郎監督、阿部寛、篠原涼子、吉永小百合、堺雅人、岸部一徳、佐藤浩市
 笑顔であいさつする吉永小百合(左は篠原涼子、右は堺雅人)=東京都中央区の丸の内TOEI(撮影・出月俊成)
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 女優・吉永小百合(72)が10日、都内で行われた主演映画「北の桜守」の初日舞台あいさつに登壇した。

 藍色の艶やかな着物姿がひときわ輝いた。1959年から銀幕で輝く大女優の、120作目の出演作。穏やかな表情で満員の客席を見渡した吉永は、「映画とは」と問われ、「子供ですね、やはり」とキッパリ。「きょうは受験生の母親のよう。皆さんがどう受け止めてくださるか心配で、昨夜は眠れませんでした」と続けた。

 北海道・稚内から大分まで約8900キロの総移動距離となった吉永のキャンペーン行脚が実り、全国の351館の初日動員は好調で、興行収入20億円が狙える滑り出し。旅を振り返った吉永は「最初(1月16日)の広島では(同行した)佐藤(浩市)さんとお話ししたんですけど、その後はゆっくりできなくて。(2月下旬に)札幌で(息子役の)堺さんとお食事できると思っていたら、インフルエンザになって。堺さんに、私の分もしゃべっていただいて申し訳ない」と病欠を悔やんだ。

 「3・11」前日の公開。吉永は「東日本大震災から7年の年月がたちます。犠牲になった方たちや、今も苦しんでいる方たちがいらっしゃる。このような中、作品を作って、皆さんと一緒に初日を迎えられることを本当に感謝しています」と被災者を思いやっていた。

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