女優の吉永小百合（７２）が１２日、奈良県吉野郡の吉野町立吉野小学校で公開中の主演映画「北の桜守」（滝田洋二郎監督）のＰＲイベントを実施した。イベントでは、児童から「歳は何歳ですか」との質問があがり、吉永が「７２歳」と応じ、どよめきが広がる一幕があった。

　吉永は、映画出演１２０本目となる同作で、桜守として桜を育む女性を演じた。この日は、「ふるさと教育」として苗木を育成し、桜の保全活動に取り組んでいる同校を訪れ、児童と交流。桜の保全活動の説明などを児童から受けたあと、吉永への質問コーナーも実施した。

　真っ先に挙手した小学２年生の生徒から「歳は何歳ですか」と質問が飛ぶと、吉永は「そうね、嘘言うわけにいかないわね…。いくつだと思いますか」と逆質問。沈黙の後に、吉永自身が「７２歳」と切り出すと、集まっていた児童約１２０人からは「え～っ！！」と驚きの声が上がった。

　吉永は「あなたたちのおばあちゃんより上かな」と続け、「でもね、結婚はしているけど、子どもはいないし、孫もいない。だから、ずっと元気にスポーツしたり、映画の仕事して飛び回っています」と笑顔で話していたた。

　吉永はこの日、桜の保全活動に使う「移植ゴテ」を同校の全生徒に贈呈。吉永は「これからも吉野の桜をいっぱい、いっぱい、咲かせてください」と子どもたちに語りかけた。