西野カナ 歌手人生の原点は実家の玄関 10周年へ向けて飛躍誓う
歌手の西野カナ(28)が8回目となるNHK紅白歌合戦への出場で、2017年を締めくくる。昨年末に「日本レコード大賞」を獲得してからはや1年。今年は平成生まれの女性ソロ歌手として初のドーム公演を開催し、11月には新アルバム「LOVE it」を発売するなど充実の年だった。来年迎えるデビュー10周年を前に、音楽人生の“原点”を見つめ直した。
今年も残すところあとわずか、大みそかは紅白歌手の責務を果たす。
「小さなときから見ていた、その年を締めくくる大きなステージ。出させてもらうと、自分だけじゃなくてファンの人、友達、家族も喜んでくれるんで、夢がありますよね」。
2010年から8年連続で8回目の出場。年の瀬に欠かせない存在になりつつある。
今夏はもうひとつの夢舞台にも初めて立った。平成生まれの歌姫として初の東西2大ドーム公演。着実なステップアップに「今までもひとつひとつ経験が自分を成長させてくれると感じてたので、初めてそういう会場でできたのはすごく良かったと思います」と胸を張る。
大学在学中の08年にデビュー。昨年のレコード大賞受賞曲「あなたの好きなところ」をはじめ、「Always」、「GO FOR IT!!」、「トリセツ」…数々のヒット曲を世に放ってきた。自身で手掛ける等身大の歌詞で10、20代女性から圧倒的な支持を集めるが、転機にデビュー2年目に発売した5枚目シングル「遠くても」を挙げる。
「恋愛の曲で赤裸々な実体験を基にしたのは初の試みでしたが、すごく反応があってうれしかった。聞いてもらえる人も徐々に増えていったと感じています。ここから恋愛の曲を軸に音楽を作っていくスタイルが確立されました」
さらにさかのぼると、西野の歌手人生の“原点”は三重県の実家の玄関にある。「歌が好きやから、とにかく歌いたかったんです。階段にはお母さんがお客さん代わりに座ってて。お風呂でもいいんですけど、ラジカセを持って行けないじゃないですか。玄関もよく響くし、鏡もあったので」と小学校の高学年時代を懐かしんだ。はやりのJ-POPに加え、マライア・キャリーにクリスティーナ・アギレラといった洋楽も歌い、母親に聴かせていたという。
たった1人の観客しかいなかった玄関コンサートから、今ではドームにファンを何万人も集めるまでのトップアーティストとなった。ドーム公演には母親も訪れたが、「ほめられたりとか、あんまり普段からないので。ドームの感想も『良かったよ』ぐらいやったと思います」と照れ笑い。
順風満帆な音楽活動。今年の紅白で歌唱する「パッ」も収めた新アルバム「LOVE it」を11月にリリースした。収録曲すべてを作詞したが、「多くの人に『自分のことのようやな』と感じてほしい気持ちがあって。そこに結構、力を注いでるかな」とポリシーを掲げる。
行き詰まったとき、助けを求めるのは大学からの親友。「『今こんな曲書いてて、私こう思ってるねんけど、同じような感覚ある?』とか電話で聞いて、ダメやったら書き直します」と“陰のプロデューサー”の存在を明かした。
年明け2月から、デビュー10周年に突入する。「来年はライブの年にしたいな。今まで行ったことないとこを制覇しよう、というのが目標。作詞してレコーディング、取材があって…。それも全部、ライブに向かってやってるのかな。大仕事やけど1番の楽しみ」。
メモリアルイヤーに全国津々浦々、ラブソングを届けに行く準備を進めている。
