橋田壽賀子さん 最愛の夫との別れ、死生観、健康法を語る

 脚本家・橋田壽賀子さん(92)が9日、日本テレビ系で放送された「世界一受けたい授業」に出演。安楽死、最愛の夫との別れ、健康法などを語った。

 1925年、現在のソウルに生まれた橋田さんは、9歳で大阪に。日本女子大卒業、早稲田大中退後、松竹の脚本部に女性として初めて入社。その後、フリーの脚本家となり、「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」など国民的ドラマを数々生み出した。プライベートでは、41歳の時に、4歳年下のテレビ局プロデューサーだった嘉一さんと結婚。28年前に嘉一さんを肺がんで亡くした。子供はいない。

 昨年12月に発表した手記「私は安楽死で逝きたい」が大きな反響を呼んだ。「死」について、戦争を体験した橋田さんは「空襲の中、撃たれたり、死んだり…死ぬのが当たり前と思って生きてきましたから。私の命はもうけた命」と話す。

 20年近く寄り添った最愛の夫とは、肺がんで「長くて半年」と余命宣告された。しかし、夫にはがんを告知せず、好きなことをさせ、好きなタバコも最期まで吸わせてあげた。「(余命宣告されていれば)会いたい人もいただろうし、やりたいこともあっただろう。(結局は)自分のためだったんです。自分をだましたい、と(いう気持ち)」とがんを隠した胸中を明かした。

 見舞いを終え、病室を出る時に「バイバイ、また明日もね」と声をかけられたのが、最後の言葉となった。

 橋田さんは「90過ぎたら、毎日なんとか生きられるように」と日々の運動を欠かさない。92歳の今も、(1)バランスボール (2)スクワット (3)片足上げ20回 (4)支えなしで不安定な道具の上でつま先立ち (5)10キロのバーベルを持ち上げながらのスクワット10回--という約1時間の運動を週3回、続けている。

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