平松愛理 阪神・淡路大震災23回目の自主イベント…「みんなで一つに」

 シンガー・ソングライターの平松愛理(53)が7日、神戸市内でライフワークでもある「1・17 KOBE MEETING 2018」(2018年1月13日、神戸・ジーベックホール)への思いを語った。

 阪神・淡路大震災後に立ち上げた自主イベントは今回で23回目。「これまで仲間とか団結力はあえてうたっていなかった。でもせっかく集まるんだから、みんなで一つになってもいいのかな」と心境の変化を明かした。

 これまで毎回イベントを見てくれていた父が、足を悪くして見にこられなくなった。「不死身だと思っていた親が、年老いたことを実感しちゃって」と平松。さらに4月には中学・高校時代の恩師が他界した。「先生から手紙を頂いたんですが、その内容が素晴らしく『花と太陽』という曲の歌詞になった。その先生が亡くなったことは、自分の中で大きかった」と振り返る。「自分の年齢も折り返しに来ている。これまでよりもう一歩踏み込んで、仲間意識とか、団結とかを偉そうに言ってもいいのかな」と語った。

 平松は阪神・淡路大震災だけでなく、東日本大震災支援の活動もしている。だが東北のときは、あえて迅速な行動をしなかった。「即行動することが1番じゃない。当時ボランティアもマスコミもヒートアップしていたけど、その熱が冷めたときに誰もいなくなる。それがどういうことか知っていたから」と、時期をずらして行動を起こした。

 現在、平松は出身地の神戸市須磨区の花であるコスモスを、宮城県山元町に植える運動をしている。「被災地に行った人は、必ず『また来るね』と言葉を残して帰る。でも実際は、また来ない人ばかり」と苦笑い。そんな現実を知っているだけに、平松は種まきと開花時の年2回、被災地を訪れ続けている。また「1・17 KOBE-」でも、山元町のために黄色いハンカチを販売している。

 だが平松の支援は「自分自身も楽しみに思えるように、余裕を持ってやりたい」とあくまでも自然体。「体験したからこそできることもある。架け橋的な役割もあるのかな」と笑顔を見せた。

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