「NHKだけで決められない」朝ドラ働き方改革…スケジュールへの理解必須

 NHKが22日、都内の局内で定例の放送総局長会見を開いた。19年前期の朝ドラ「夏空」のヒロインを広瀬すずが演じることが発表された際、撮影開始が従来よりも3、4カ月早い来年夏に予定されていることが話題になったが、働き方改革との関係性について、木田幸紀放送総局長が言及した。

 女性記者の過労死があったためNHKにとって働き方改革は喫緊の課題となっている。木田放送総局長は「全局をあげて取り組もうと考えております」と明言。一般論として「早く発表すれば早く準備ができる」とし、大河ドラマ、朝ドラなどについて「長くて、たくさん収録を毎週重ねていくものについては、今までのやり方を変えていこうかと話し合っています」とした。

 ただ、おいそれと「収録時間を短くします」とは言えない。限られた季節・時間帯にしか撮影できないシーンがあったり、どうしても長時間カメラをまわしたりしなければならない状況は出てくる。「夏空」のクランクインが前倒しされているのも、北海道の夏の空を撮影しなければならない、という事情もある。

 撮影に関わるスタッフ、出演者サイドと高尚した上で、撮影スケジュールを組む。さらに1日あたりの撮影時間を短くすれば、品質を確保するためには全体の撮影日数はどうしても長くなる。「NHKの職員だけで決められません」と話す木田総局長は、「いろいろな方に理解してもらって協力していただかないとできないことでありますので。すぐに明日からということではないんですが、この先、そう辺のことも具体的に取り組んでいきたい」と長期的な取り組みになるとした。

 具体的にどう労働環境を改善していくかはこれから煮詰めなければならない。総局長は「いろいろな工夫をして、今までとはちょっと違ったドラマの収録を目指してもらいたい。具体策はこれからだと思いますけどそれに取り組んでもらいたいと思っています」と、語った。

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