１２日に大阪市内の路上で飲酒運転をしたとして逮捕されたお笑いタレントのガリガリガリクソン（本名・坂本祐介＝３１）が１３日、勾留中の大阪府警南署から釈放された。憔悴した様子で取材に応じたガリクソンは「記憶がない」としつつも「やはり私が飲酒運転をしてしまったんだなと自分の中で認識しています」と前夜否認した容疑を一転認めた。

　ネタで見せるマニアックで奇抜なノリは一切封印し、ひたすら平身低頭に謝罪した。午後２時すぎ、正面玄関から歩いて出てきたガリクソンは、パーカにジーンズ姿。髪はボサボサで目はうつろだった。玄関口で１５秒以上にわたって頭を下げ、「この度はこのような形で社会の信頼を裏切ってしまい、ましてや破ってはいけない法を破ってしまい申し訳ありませんでした」と、不安そうに小さな声でわびた。警察関係者によると本人サイドが「一言謝りたい」との意向を示したことにより、正面玄関を通っての釈放となったという。

　当日について、「濃いめのハイボール５、６杯飲んだことは覚えている」としたものの、詳細な記憶はないという。今後の芸能活動については「今後、追って」と言葉少なに語るにとどめた。事務所関係者によると、当面は自宅謹慎となるという。

　同署は「証拠隠滅、逃走の恐れがなくなり、立証できる証拠が固まった」と釈放の理由を説明。今後は在宅のまま、任意で捜査を続けるといい、容疑が固まった上で書類送検する。