欽ちゃんのアドリブでドンとやってみよう!体張って“イズム”伝授

 萩本欽一(左)と仲代達矢
 アドリブについて熱く語る仲代達矢(右)と萩本欽一
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 コメディアン・萩本欽一(76)が7日、都内のスタジオで、NHK・BSプレミアムのコント番組「欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)」(17日から全4回)の収録を行った。若手からベテランまで、豪華な共演陣たちとアドリブ満載のコントを展開。この日は俳優の仲代達矢(84)にコントに初挑戦させ、一方で若手には試練を与えて成長を促すなど、“欽ちゃんイズム”を伝授するべく縦横無尽の活躍を見せた。

 コント55号として活躍、「視聴率100%男」の異名を取るなど数々の伝説を打ち立ててきた欽ちゃん。中尾明慶(28)、前野朋哉(31)、矢野聖人(25)ら、自身の年齢の半分にも満たない若手俳優に、体を張った「アドリブの力」を指導した。

 若い人に自らの“イズム”を注入することには、生きがいと喜びを感じている。これまでも数々の才能を見いだし、育ててきた。「自分が思っていた感じの人じゃないな、と思っても、その人をどこかきちっとした所へ連れて行くというのに、スリルがあるんだよね」と笑った。

 前日の収録でコントに苦戦した矢野には、「お前が間違えたんじゃない、俺が間違えたんだ。今日は、俺が真剣にお前のためにやるから」と父のような瞳。言葉通りにしっかりと笑いを生み出し、「矢野は昨日は2点だったけど、今日は85点だったかな。大変さを乗り越えられなかったら伸びないんですよ」と“大将”という呼び名にふさわしい指導力を見せつけた。

 コント55号時代からファンという仲代は、欽ちゃんからのオファーに出演を即決。コントに初挑戦し、「“動きのアドリブ”で昔の喜劇役者はやってたんだと、若い人たちに教えている欽ちゃんが素晴らしいですよね」と欽ちゃんを絶賛。

 さらに「アドリブ風に見せながら、いろいろ計算してやってるというのはお見通し。欽ちゃんは、チャップリンと同じような天才」と分析すると、欽ちゃんは「うれしいですね。素晴らしい一日でした」と、幸せそうな笑みを浮かべていた。

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