中井貴一 芸能界の「閉塞感」を指摘…「もっとウソを楽しんで」

芸能界の閉塞感について語った中井貴一=都内
芸能界の閉塞感について語った中井貴一=都内
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 俳優の中井貴一(55)が24日、BS-TBSの特別企画番組「中井貴一ヨーロッパ大紀行2~世界を創った天才たちの素顔 ダ・ヴィンチVSミケランジェロ」(6月13、20日、後9・00)の発表会見を、都内の同局で行った。話題は昨今の芸能界についても及び、世の中の「コンプライアンス重視」の流れが現在の芸能界の閉塞感につながっている、と指摘した。

 15泊17日の欧州ロケで、ルネサンス期の天才芸術家2人の足跡を追う番組。中井は「自由な“変人”たちが認められる時代が、ルネサンス期だった。そういうものが、今の日本に必要なんじゃないかと思う」とし、「自由がありそうで自由がない今の社会にとって、もっと自由が必要なんじゃないかと思う」と力説した。

 その上で、昨今の芸能界を覆う閉塞感に関しても「やっぱり強いんじゃないでしょうか」と言及。「多分、僕たちの世界だけではなくて、世の中全部がコンプライアンス重視の流れになっている」とし、「(芝居などは)『ウソですよ、ウソをやってるんですよ』っていうことを、昔は見ている人が理解して、指摘していた。それがいつの間にか、そこに現実を重ねる幅が大きくなりすぎた」と分析した。

 さらに「もっとウソを楽しんでくれればいいのに」とし、「昔、うちの親父(佐田啓二氏)も俳優をやってましたけど、昔は芸能人なんかにはなっちゃいけないっていう“ヤクザな商売”の扱いだった。でもいつの間にか、市民権を得たのはいいんだけど、異常な市民権を得てしまうと、束縛しかなくなっていって…」と、細かい指摘が増加したことで表現の自由度が下がっている現状を嘆いた。

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