NHK放送総局長、視聴率苦戦の「ごごナマ」は長い目で見守る

 NHKが19日、放送総局長会見を開いた。4月3日にスタートさせた午後の大型情報番組「ごごナマ」(総合、月~金曜)が視聴率面で苦戦していることについて、木田幸紀放送総局長は「時間をかけて見ていきたい」と見守っていく考えを示した。

 「ごごナマ」は「オトナの井戸端」をテーマに、トークや料理などゆったりした内容を放送する3時間番組。俳優・船越英一郎と女優・美保純がMCを務めている。午後1時5分から4時までの大型番組だが、ニュースやミニ番組を間に挟むため、視聴率は3部構成で算出される。初日の3日は1部が3%、2部が1・5%、3部が0・9%だった。以後18日まで、基本的に1時台の視聴率は1・1%から2・8%、基本的に2時台の2部は0・9%から2・7%、3時台の3部は1・0%から2・4%の間で推移している。

 「ミヤネ屋」などと激突する2時台から数字が低下する傾向にあり、内容に違いがあるとしても、し烈な情報番組戦争を繰り広げていることがうかがえる。木田放送総局長は今回の改編は全体的に定着に時間がかかると指摘した上で、「『ごごナマ』について言えば、これこそもっと様子を見ないと分からない」と語った。

 番組を立ち上げたこと自体は、「昨年までみたいに2時台、3時台にたとえば地域発の番組をしたり、再放送を置いたりしていましたが、その時よりは手応えはあるなという感じはしています」と意義深かったとした。その上で、「もともと大きな数字の動きがあるところではないので、もうちょっと時間をかけてみながら、制作現場でのいろいろな視聴者とのやりとりを通じて、バージョンアップを図っていくと思いますので、もう少し時間をかけて見ていきたいと思います」と思いを述べた。

 視聴者の意見としても、「リラックスして見られる」という肯定的なものや「まとまりがない」とする批判も賛否両論であつまっていることが会見で紹介された。木田放送総局長は「僕自身は急いでどうしよう、こうしようとは思ってない。いろいろな失敗を恐れずに試して欲しいなと思います。失敗したらすぐやめる(笑)。でも、そうしないと新しいものは生まれてこないので、試してほしいと思います」と現場へエールを送った。

 (数字はビデオリサーチ日報調べ)

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