籠池氏、昭恵夫人というお名前で物事が動いたと推察

 衆参両院の予算委員会での証人喚問を終えた「森友学園」の籠池泰典氏は、午後6時20分過ぎから日本外国特派員協会で、記者会見を行った。同所では当初15日に会見を行う予定だったが、延期されていた。会見では「安倍首相の口利きはあったのか」などストレートな質問も飛んだが、籠池氏は「安倍首相と昭恵夫人の心を(周囲が)忖度(そんたく=推し量ること)したということでしょう。口利きはされていない」などと話した。

 冒頭で「わけのわからんことが起こっている」と切り出した籠池氏。予定より20分あまり遅れて始まった会見だが、証人喚問の疲れも見せず饒舌だった。

 証人喚問が行われたことについて「総理を侮辱した、ということだけで私人を喚問できるって、どこの国ですか?ちょっとした陰口も言えなくなります。“そういう陰口をしたらいかんで”ということをされたと思います」とチクリ。「トカゲのしっぽ切りになるのではなく、他の方も国会に呼び、真相を求めていただきたい」と真相究明を促し、自身の正当性を主張した。

 3種類の領収書については話さなかったため、「偽証罪がともなうので言えません、ということで“あいつ何か隠してる、悪いやつ”という印象操作ができたのでは」と自虐的に語った。

 また、証人喚問で使用した「神風」という言葉を使い「瞬間風速の速い神風が吹きました。でも、同じくらいのスピード感の逆風が吹きましたね」と自身の状況を表現し笑いを誘う一幕も。「昭恵夫人というお名前で物事が動いたと推察します。このことがあって土地取得に進んだと何となく感じております」と改めて昭恵夫人とのつながりの強さも匂わせた。

 記者からは「安倍首相の口利きはあったのでしょうか」というストレートな質問も。これには「安倍首相、昭恵夫人の心を忖度して動いたのでは、と思っています。口利きはされてないでしょう」と話した一方で、「逆風が吹き始めたのは、安倍首相の心を逆に忖度し始めたのでは」と分析。「安倍首相に近い維新の会が動くことによって、(土地取得を)元に戻してしまえ、という力が働いたのでは」と日本維新の会の意向で小学校開校が無くなったと推測するなど、自身の計画が頓挫したのは維新のせいだと、ここでも恨み節を口にした。

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