川上麻衣子 沖田浩之さん自殺1カ月前に再会、電話 冷たくあしらい悔やむ

 女優の川上麻衣子(51)が7日、テレビ朝日系の「最悪の一日 芸能人が衝撃の実体験を告白!!」に出演し、1999年に36歳の若さで自殺した俳優沖田浩之さんに後悔の思いを抱いていることを告白した。沖田さんが亡くなる約1カ月前に久しぶりに再会し、「聞いてほしいことがある」と持ちかけられたものの冷たい態度をとったという。

 2人はTBSドラマ「3年B組 金八先生」で共演。川上は「友達でもあり、兄妹でもあり」と2人の関係を語った。沖田さんの存在について川上は「芸能界の中に肉親がいるような感じだった」、「仕事のこととか相談していた。でも彼が私に相談してくることはなかった」などと話した。

 川上が24歳で沖田さんが27歳の時、夜中に突然、電話があった。沖田さんは「今から出てこれないか。聞いてほしいことがある」と頼んできたという。川上は「プライベートのことを言ってくるような人じゃない。夜中に呼び出すような人でもない。すごい珍しいことだった」と振り返った。呼び出された場所に行くと、沖田さんは交際中の女性との悩みを打ち明けてきたという。川上は「イメージは男っぽいけど、わりと人の言動とかに傷つきやすいのかもしれない」と沖田さんの人柄について述べた。

 その後は会うこともなく、沖田さんが36歳、川上が33歳の時に再会した。当時、川上はさまざまな事情からパニック障害を抱えていた。再会したのはパーティー。川上はパニックを起こすか起こさないかとドキドキしながら周囲に気を配っていたという。沖田さんは川上に「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」と持ちかけた。

 川上はパニック障害のために余裕はなく、「明日の朝、舞台で早くて。また今度聞くね」とその場を去った。「軽くあしらってしまった」と川上は悔やんだ。その日の夜に沖田さんから電話があった。沖田さんは川上がパニック障害であることを見て取ったかのように「どうしたの。何か元気なかったけど」と川上の身を案じた。

 川上は、人から元気が無いと指摘されることが一番いやだった時期で、「別に。元気だけど。私、さっき朝早いって言わなかった?また今度にして」と冷たく言い放った。沖田さんは「そうか。苦しかったら何でも言えよ」と電話を切った。それが最後の言葉となった。それから1カ月もしないうちに沖田さんは亡くなった。1999年3月27日。沖田さんの自殺を伝えるテレビニュースに川上は見入った。

 沖田さんからもらった電話が2回で、2回目が最後となった。川上は、沖田さんが発した「元気なかったけど」という言葉は、本当は沖田さんが川上に求めていた言葉ではなかったかと思うようになった。電話を冷たく切ってしまったことを悔やみ、「気がつけなかったことが一番悔しい」と述べた。

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