中島みゆき“大人連ドラ”主題歌担当 倉本聰氏が強烈オファー 「マッサン」以来

 シンガー・ソングライターの中島みゆき(65)が、テレビ朝日系ドラマ「やすらぎの郷」(4月3日スタート、月~金、後0・30)の主題歌「慕情」を担当することが1日、分かった。ドラマ主題歌はNHKの連続テレビ小説「マッサン」(14~15年)の「麦の唄」以来。かつて「北の国から」シリーズでもタッグを組んだ脚本の倉本聰氏(82)から強烈なオファーを受け、大人向けのメッセージを込めた壮大な楽曲を書き下ろした。

 「徒(あだ)や疎(おそろ)かな歌詞など書いてはならない」。倉本氏からつきつけられた“課題”に中島は、感激と戦慄(せんりつ)を感じたという。ドラマはテレビ朝日が新設する大人向けの帯枠。倉本氏はこの新たな挑戦の援軍として、大人の世代にも幅広く受け入れられている中島に主題歌を依頼した。

 中島の楽曲「ホームにて」「異国」「世迷い言」などが、倉本氏が手がけたドラマ「北の国から」シリーズで挿入歌として使用されており、2人は旧知の間柄だった。中島は「倉本さんがね。ひと言ひと言を、命を削るようにして紡いでいらっしゃるんですから」と仕事ぶりを熟知していただけに、熱量に応えるべくプレッシャーもヒシヒシ。「思えば思うほど、もう、冷や汗がダダ流れなお仕事でした。はい」と心境を明かした。

 楽曲の仕上げが、昨年の「夜会」を上演していた時期(11~12月)と重なったこともあり「採用していただけるのかどうか」とギリギリまで不安だったことも告白した。倉本氏のOKに「めでたく決まりまして、ありがとうございます」とひと安心。「締め切りをさんざん伸ばしていただきまして、申し訳ないことでした」とコラボが無事成立したことを喜んだ。

 ドラマは俳優・石坂浩二(75)が主演。テレビの全盛期を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストなどだけが入居できる老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、往年の大スターたちが直面するさまざまな問題をユーモラスに描いている。中島がテレ朝のドラマ主題歌を担当するのは06年「松本清張 けものみち」の主題歌「帰れない者たちへ」以来となる。

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