藤村俊二さんお別れ会 ダウンタウン浜田、鶴瓶ら参列

 1月25日に心筋梗塞による心不全のため82歳で死去した俳優・藤村俊二さんの献花の会が14日、東京・長泉寺で営まれ、落語家・笑福亭鶴瓶、タレント・薬丸裕英、ダウンタウンの浜田雅功らが参列した。

 ひょうひょうとした雰囲気で“おヒョイさん”の愛称でも親しまれた藤村さんらしいお別れの会となった。祭壇には、かすみ草やローズマリーが彩られた。10年の閉店まで東京・南青山で経営したワインバー「O’hyoi’s」の木製看板や赤ワインのほか、シガー、万年筆、老眼鏡など“しゃれた大人”の代表格だった藤村さん愛用の品が飾られた。

 他の花を引き立てるかすみ草のように、自身も周囲を引き立てながら俳優、ナレーター、バラエティー、タレントなどマルチに活躍した。祭壇に飾られた藤村さん直筆のメモには、「かすみ草がいい 目立とうとしないし誰かを華やかにしながら どこか淋しい キラキラしていて ギラギラしていないのが なによりいいんだ」などと思いがつづられていた。

 長男の亜実さんは藤村さんの生き様を反映した祭壇に、「かすみ草のような生き方を重ねた」と説明。会は2015年10月までナレーションを務めた日本テレビ系「ぶらり途中下車の旅」などの番組スタッフら90人がボランティアで催した。多くの仲間に支えられたことに、「感謝や夢心地、そんな気持ちでいるのではないでしょうか」と父の思いを代弁しながら、「最後のお別れとなりますが、みなさんにお集まりいただき悲しいより、うれしいしかありません」と感謝の言葉を述べていた。

 なお献花の会は午後3時まで執り行われる。

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