俳優・水谷豊（６４）が１２日、大阪市内で公開中の主演映画「相棒－劇場版４－」の舞台あいさつに登場。水谷扮（ふん）する刑事・杉下右京の天敵、中園参事官役の小野了（５７）、捜査一課・伊丹刑事役の川原和久（５５）、芹沢刑事役の山中崇史（４６）と役柄になりきったコントを展開し、ファンを喜ばせた。

　伊丹刑事こと川原は「めずらしいメンバーでお邪魔しました」とあいさつ。中園参事官こと小野にマイクが回ると、水谷らは背筋をのばして“訓示”を聞くポーズをとり、これに小野は「いくら劇場版公開とはいえ、杉下と同席してしまったことはじくじたる思いです」と笑わせた。

　水谷が捜査一課チームをイジると、川原が「警部殿！」と名セリフでたしなめ、場内は大喜び。小野が「（中園）照生になりきるために役作りしてます。頭を…」と薄めの頭頂部の毛髪を抜くポースをとると、水谷がツボに入ってしまい、笑って話せなくなる一幕もあった。

　小野が「本当は（参事官は）相当に偉いんだぞ」とふんぞりかえると、川原と水谷が「つぶしてやりましょう」「ええ、いつかね、手を組みましょう」と密談して、拍手を浴びていた。

　水谷は、小野にかつて「豊さんのレコード買って、大好きで大好きで」と告げられたそうで「ドラマの中では、散々、嫌なことを言われますが、この人は本当はいい人なんだと我慢してるんです」と笑顔で語っていた。