SMAP、5人連名の手紙で紅白出場を正式辞退 「スマスマをラストに」

 31日をもって解散するSMAPが「第67回NHK紅白歌合戦」(31日、後7・15)への出演を正式に辞退したことが23日、分かった。所属するジャニーズ事務所が、5人連名でNHKの番組担当者に宛てた辞退申し出の手紙の内容を公表した。特別枠での出演可能性を探っていたNHKはこれを受け、交渉を断念した。この日、26日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」最終回の生出演辞退も判明。ファンが望んだ5人の生あいさつは実現しないまま、最後の日を迎えることになった。

 5人連名の手紙がSMAPの紅白に対するけじめ、誠意だった。NHK側に宛てた文面には「SMAPへ出演依頼を頂き、誠にありがとうございました」とオファーへの感謝を明かしつつ、辞退への思いをつづった。

 「グループのラストステージをどうすべきか、メンバーそれぞれにずっと悩み考えてきましたが、20年間一緒に歩んできたスタッフがいて、5人でレギュラー出演をさせて頂いた『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせて頂きたいという想いに至りました」

 手紙は今月19日に事務所幹部がNHK側に手渡した。粘り強く交渉にあたっていた同局も、正式な辞退申し入れがあったことで「意思を尊重する」と出演交渉を断念した。メンバーが「今の状況ではグループ活動は難しい」と話していた今夏の民放歌番組辞退から状況は変わらず、生出演は実現しなかった。

 SMAPはデビューした1991年に紅白へ初出場すると、01、04年をのぞき、昨年まで通算23回出場した。03年に「世界に一つだけの花」で初の大トリに。大トリは計5回、13年も白組トリを務めた。リーダーの中居正広(44)は97、98、06~09年と司会を計6度務め、07年は紅組を担当。紅白出場を重ねながら成長してきた。

 5人は今年の紅白に対して、「ご成功を心よりお祈りしております」と記し、「これからもメンバー5人それぞれに、お世話になることもあるかと思います」とソロ活動への思いもつづった。

 手紙には紅白を上回る「スマスマ」への特別な思いがあふれていた。フジテレビ関係者は26日の約5時間スペシャルの最終回について「生放送はない」と認めた。今月中旬、最終的に5人の意思を確認したという。今月1日に収録した「世界に一つだけの花」が5人最後の歌唱となる。

 解散の31日までに5人がそろうことはなく、8日のスマスマ収録でタモリ(71)がゲスト出演した「ビストロSMAP」がラストとなった。大みそか恒例だった5人の笑顔はもう見られない。国民的グループは静かに看板を下ろす。

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