シン・ゴジラ庵野秀明監督 流行語大賞表彰式は“辞退” 受賞しても「東宝の人が」

 アニメーター、映画監督の庵野秀明氏が22日、都内で開かれた自身が代表取締役を務めるアニメ制作会社「カラー」の「10周年記念展」に出席した。自身が脚本・総監督を務めた映画「シン・ゴジラ」が今年の新語・流行語大賞にノミネートされたが、そのことには感謝しつつ、大賞などを受賞したとしても表彰式には行かないと語った。

 7月に公開され大ヒットを記録した同作だが、ノミネートされたことには「ありがとうございました」と感謝した。ただ、感想は「あまりないです」。もし、いずれかの賞を受けた場合でも表彰式には「東宝の人が行けばいいです。僕は出ないです」と“辞退”していた。

 「うちの会社がやっていた10年をぎゅっと詰めた感じ」と語る記念展には、同社の代表作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の原画が多数展示されている。「シン・ゴジラ」に登場するゴジラのひな形となった模型も公開された。

 今作のゴジラは形態変化(変身)をすることでも話題になった。「形態が変化した方がビジュアルとして映画としても面白くなるだろう」という「ふとした思いつき」から生まれたアイデアだったというが、配給の東宝は実は「ゴジラというのはこういうものだというイメージがあって、それを崩すのはちょっと」と、当初は後ろ向きだったという。だが、「(おもちゃメーカーの)バンダイさんが3つ出せてうれしいですと(笑)。これ人気でますよと。これはスポンサーへのサービスです」とジョークを交えながら裏話を紹介していた。

 また、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の完結編となる次回作について、2020年の東京五輪までに公開されそうか、との質問も出たが、「頑張ってます。分からないです。うちだけの配給じゃないんで。配給会社との詰めもあるので」とかわしていた。

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