森高 熊本へ歌を届けるのが私の仕事

 ライブで被災地へメッセージを送った森高千里=Zepp東京
 森高千里のライブ会場に設置された募金箱=Zepp東京
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 熊本県を中心とする地震で避難生活を続ける住民を励まそうと芸能人も立ち上がった。熊本出身の歌手、森高千里(47)は23日、東京・青海のZepp東京で「東京から九州にパワーを送りたい」とライブを行い、被災者を激励。熊本市には両親、兄家族や友人が多数住んでおり、避難所で生活する友人に思いを寄せながらヒット曲「私がオバさんになっても」など19曲を歌い上げた。

 パワーよ、届け-。森高が歌声に魂を込めた。

 故郷を襲った地震が発生してから初の公の場。森高は最初に「亡くなった方のご冥福をお祈りします。被災をされた方が1日も早く心の平穏を取り戻せるように、心から願っております」と静かにあいさつ。

 熊本には両親、兄家族が在住。避難所や車で寝泊まりしている友人もいる。毎日、電話で連絡を取り合っているという森高は「みんな無事だけど、夜になると怖いと話している」と現状を報告。「何もできないのが心苦しい」と吐露した。

 それでも「ふるさとのために、何ができるか考えているけど、やっぱり、歌をうたって届けるのが、私の仕事なんじゃないか。熊本のみなさん、九州の困っているみなさんに私の歌が届くように一生懸命歌いたい」とキッパリ。努めて明るく伸びやかな歌声を披露した。

 森高は地震が発生した翌日の15日に、公式HPで「言葉になりません」とショックを受けた心境をつづっていた。周囲にはライブの開催を心配する声もあったが「待っているファンもいる」と予定通りに行うことを決断。この日は友人から電話で「東京からパワーを送ってね」とメッセージを受けたことも明かし「みなさんのパワーを借りて、九州のみなさんに送りたい。私にパワーをください」と呼びかけた。

 会場には募金箱を設置し、HPでは所属事務所を通じて義援金を募った。森高が傷ついた故郷の復興に立ち上がった。

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