名取裕子は涙 阿藤さんとの別れに絶句

 通夜に駆けつけた大林素子=小田原市内
 弔問に訪れた阿部寛=小田原市内
  涙ぐみながら阿藤さんとの思い出を語る名取裕子=小田原市内
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 大動脈瘤(りゅう)破裂胸腔内出血のため69歳で急死した、俳優の阿藤快さんの通夜が20日、生まれ育った神奈川県小田原市内の斎場で営まれ、TBS系ドラマ「下町ロケット」で共演した俳優・阿部寛(51)や同郷の女優・名取裕子(58)ら600人が参列した。阿藤さんと同じ神奈川県出身で、兄妹のように親交も深かった名取裕子は涙ながらに阿藤さんを悼んだ。

 「顔は怖いけど、優しくて人に喜んでもらうことが大好きで。皆さん思ってる通りの人」と振り返った名取。昨年3月、俳優の蟹江敬三さん(享年69)が亡くなった時には、電話で連絡を取り2人で大泣きしたという。「本当に数少ない友達だった」と突然の別れを悔やんだ。思い出を問われると「いつもの感じで…」と言いかけて絶句。「本当すみません」と声を絞り出し、斎場を後にした。

 元バレーボール日本代表でタレントの大林素子(48)は感謝の思いを語った。主演舞台「MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~」で共演。1日に大阪で行われた千秋楽で会ったのが最後だった。悲しみの対面を終えて「お会いした時より安らかでした。眠ってるようでした」と話した。感謝の言葉と共に「(舞台を)まだまだ続けられるはずだったので、その分までみんなと頑張ります」と誓ったという。舞台の台本は葬儀・告別式の際にひつぎの中に入れられる。

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