別人作曲騒動 高橋大輔SP曲変更せず

 「現代のベートーベン」と称された両耳の聞こえない作曲家、佐村河内守=さむらごうち・まもる=氏(50)の作品を、約18年前から別の人物が作曲していたことが5日、明らかになった。

 別人が作曲した作品の中には、ソチ五輪のフィギュアスケート男子代表の高橋大輔(27)=関西大学大学院=がショートプログラムで使用する「ヴァイオリンのためのソナチネ」も含まれており、メダルを期待される日本のエースがとんだ騒動に巻き込まれた。

 高橋のマネジメント会社がコメントを発表。「今シーズンのSP使用曲『ヴァイオリンのためのソナチネ』が、佐村河内守氏の単独の作曲ではないという報道がございました。高橋ならびにわれわれ関係者は本件を存じておりませんでした」とした上で「今後も本ショートプログラムの変更は致しません。今はオリンピック直前の大切な時期ですので、やるべきことに真摯(しんし)に取り組み、本番を迎えたいと思います」と、プログラムは変更せずに五輪に臨む意向を示した。

 ただ、音楽著作権を管理するJASRACは「現在、事実関係を含めて詳細を確認している。確認が終わって権利の帰属が明確になるまでは、利用の許諾は保留させていただく。一般論として許諾の保留中に楽曲を使用させる場合、物理的にそれを止めることはできないが、(著作権)法にのっとった使用という形にはならない」としており、ソチ本番で使用できない可能性も残っている。

 「ヴァイオリンのためのソナチネ」は振付師の宮本賢二さんが「耳の聞こえない方の作った曲の音を表現するのがうまい大輔が滑ることで、目で音楽が見えるような作品ができるのでは」と、提案され作り上げたプログラム。昨年11月のNHK杯では95・55点という自己ベストをマークした。高橋自身も「絶望の中の最後に希望がある感じ」と曲のイメージを語り、完成度を高めていただけに、影響が心配される。高橋はソチ五輪を前に、現在はモスクワで調整中。9日にソチ入りする。

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