幻の曲、A.B.C‐ZがDVD発売

 昨年2月にDVDでデビューしたA.B.C‐Zが、初代ジャニーズの幻の英語詞曲「Never My Love」をDVDシングルとして発売(時期未定)することが6日、分かった。

 1966年に初代が録音したものの発売を見送っており、半世紀の時を経て、初めてシングルとして発売される。メンバーはこの日、初日を迎えた主演舞台「ABC座2013 ジャニーズ伝説」(東京・日生劇場、28日まで)で同曲を初お披露目した。

 歌手・あおい輝彦(65)がメーンボーカルを務めた初代ジャニーズが、47年前に録音した幻の名曲が、A.B.C‐Zによって世に出ることになった。

 3時間に及んだ舞台の終盤、メンバーの河合郁人(25)が「これが僕たちの『Never My Love』です」と切り出すと、5人がマイクスタンドを使って披露。初代の時代にはなかったダンスを加えた“A.B.C‐Z版”を歌い終えたメンバー・橋本良亮(20)は「次はこの曲でいこうと思っています」と、自身5枚目のDVDシングルとして発売することを宣言した。

 幻の楽曲は1966年に初代がアメリカで録音しながらも、仕事の都合で帰国を余儀なくされ発売を断念。皮肉にも、翌年、曲を譲り受けた米のソフトロックバンド「アソシエイション」が全米チャート1位を獲得した。事務所の歴史を変えたかもしれない楽曲だけに、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(81)や初代の思い入れが強い曲となっていた。

 先輩らの思いが詰まった楽曲の“カバー”にA.B.C‐Zは真っ正面から向き合った。英語詞と格闘しながら約1カ月かけて完成。今月4日に初対面した、あおいから「当時のこととだぶって、何か感じるものがありました。涙が出てきましたね」と太鼓判を押してもらい、発売に手応えをつかんだ。

 舞台では初代ジャニーズを演じ、66年に米国で過ごした4カ月や、全米デビューが夢と消え、解散するまでを第1幕で演じきった。観劇を終えた喜多川社長は「わが青春に悔いなし。本当に充実した芸能生活を送らせていただいた」と感無量の面持ちだった。

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