たけし原案「キッズ・リターン」10年後

 タレント・ビートたけし(66)が映画監督・北野武として手がけた1996年公開の映画「キッズ・リターン」の10年後を描いた新作映画が公開されることが18日、分かった。タイトルは「キッズ・リターン 再会の時」(10月12日公開)。原案はビートたけし、前作で助監督を務めた清水浩監督(49)がメガホンをとり、今年5月に撮影された。キャストも一新し、俳優・平岡祐太(28)と俳優・三浦貴大(27)が主演を務める。

 17年の時を経て日本屈指の名作が再び動き出す。原案のビートたけしは「清水監督のイメージに沿って自由にやってみればいいんじゃない。映画は基本的に監督のものだからさ。公開を楽しみにしているよ」と新作に期待を寄せる。

 96年に公開された「キッズ・リターン」は、高校卒業後に大人の世界に踏み込んだ2人の青年を描いた青春映画。ボクシングを始めたシンジを俳優・安藤政信(38)が、極道の世界に入ったマサルを金子賢(36)が熱演した。自転車を2人乗りしながら、「オレたち、もう終わっちゃったのかな?」「まだ始まっちゃいねぇよ」と会話するエンディングは名場面として語り継がれている。

 今回は前作から10年後、シンジが再びリングに上がり、出所したマサルが人生をかけた勝負に出る“その後”を描く。あの自転車の名シーンも再登場。「人と人との生のつながりをしっかりと描いた物語がネット社会となった現代に響く」とオフィス北野が続編での“復活”を決めたという。

 シンジ役の平岡は3カ月以上にわたりボクシングのトレーニングを積み、一時は体脂肪率9%まで絞り込んだ。「前作をしのぐものにしたいと考えました。今までにないボクシングシーンになっている」と手応えを語る。マサル役でヤクザ役初挑戦の三浦は「ファンの方も多くいる中で期待を裏切らないものを作り、マサルをどう演じられるかは非常に不安だった」と名作出演への重圧を口にした。

 シンジを支えるマナミ役に女優・倉科カナ(25)、マサルの弟分ユウジ役に俳優・中尾明慶(25)などが登場。懸命に生き続ける2人の姿が、あの頃の若者だけでなく、今の若者の心にも何かを投げかけそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス