サザン桑田 ソロで18年ぶり四国上陸

 サザンオールスターズの桑田佳祐(56)が25日、愛媛県松山市の愛媛県武道館でソロツアー公演を行った。

 ソロでは18年ぶりの上陸となった四国2DAYSの最終日。同所では2010年10月にツアーの開幕公演を行う予定だったが、食道がんを患ったため開催できなかった。元気ビンビンになって戻ってきた桑田は「その節はご心配お掛けしました。身に余る声援を頂きました」とあらためてファンに感謝。満員の4500人の前でリベンジ熱唱を果たした。

 ソロでは94年のツアー以来実に18年ぶり、サザンオールスターズを含めても05年以来7年ぶりとなる四国上陸。桑田にとっても、ファンにとっても待ちに待ったライブとなった。

 会場の愛媛県武道館は2年前の10月28日にソロツアーをスタートするはずだった場所。しかし、本人の言う「ふとした病」(=食道がん)でやむなくキャンセルになった因縁の地だった。待ちわびた現地ファンは、ようやく登場した“生”の桑田を大声援で迎えた。

 桑田は感慨深げな表情で「帰ってまいりました」と力強くあいさつした。四国を訪れられなかった空白期間が気に掛かっていたようで「7年の間にいろんなことがありました。“ふとした病”とかね。その節はご心配お掛けしました。身に余る声援を頂きました」とペコリ。姿を見せなくとも、支持し続けてくれたファンに何度も感謝した。

 桑田の熱い思いに共鳴し会場もヒートアップ。ノリノリの雰囲気に、トークでは、ローラ(22)のものまねをしながら「最近お酒をやめたんですけど、朝勃ちとかするんだよ」と歌声も身体も元気ビンビンであることをアピールした。

 ステージでは7月発売のスペシャル・ベスト・アルバム「I LOVE YOU‐now&forever‐」収録曲や、東日本大震災の被災者のために作った「愛しい人へ捧ぐ歌」、「波乗りジョニー」など新旧の名曲25曲を熱唱。「7年と言わず、またちょくちょく来させていただきたいと思います」と再訪を約束し、四国のファンを感激させた。ツアーは今後、大みそかのカウントダウンまで続く。桑田の疾走はまだまだ止まらない‐。

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