桑田佳祐が2度目の「一人紅白」開催へ

 サザンオールスターズの桑田佳祐(57)が、11月30、12月1、3、4日にAAA(Act Against AIDS)のコンサート「昭和八十八年度!第二回ひとり紅白歌合戦」(パシフィコ横浜国立大ホール)を開催することが23日、分かった。2008年以来2度目の開催で、桑田が1人で紅、白の出場者となり、日本の名曲を披露する。20年の東京五輪開催決定を受けて、桑田が元気な昭和の日本を再現する。

 桑田がAAAコンサートを行うのは09年以来4年ぶり、「ひとり紅白」は08年の「昭和八十三年度‐」以来の開催となる。

 これまでAAAで同じ企画を2度行ったことはなかったが、2020年の東京五輪開催が決定し、日本が前向きになっているタイミングに「ひとり紅白」はうってつけの企画だった。自身が体験した元気な日本をファンにも追体験してもらおうという桑田流の「お・も・て・な・し」だ。

 桑田がイメージするのは、家族そろってテレビでNHK紅白歌合戦を見ながら年を越すという、古き良き昭和の日本。64年の東京五輪や高度経済成長など、自身が幼少期に見ていた日本の姿を歌で再現する。

 AAAでは、ビートルズやアメリカンロックなど自身の音楽のルーツをテーマにした企画でコンサートを行ってきたが、昭和歌謡をメーンにした「ひとり紅白」はファンの間でも人気が高く、ライブDVDはいまだに注文が途切れないほど。人気企画で昭和を振り返りながら、東京五輪開催決定で盛り上がりつつある機運をさらに後押しするつもりだ。

 前回は藤山一郎さんの「青い山脈」から倖田來未の「キューティーハニー」まで新旧の名曲61曲を披露。最後は“和田アキ男”に変身して紅白らしく「あの鐘を鳴らすのはあなた」で締めた。第2回の曲目は未定だが、「東京五輪音頭」や札幌五輪の「虹と雪のバラード」などが候補に入りそうだ。

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