岡田晃平 夢のマスターズへ2打差3位発進 21年松山先輩の快挙Vをテレビで観戦 初優勝&出場権獲得へ全力

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第1日」(16日、日光CC=パー70)

 霧と日没による視界不良のため、8組24人が第1ラウンドを完了できなかった。ツアー初優勝を目指す岡田晃平(23)=フリー=がプレーを終えた中では、首位と2打差の69で、1アンダーの3位と好発進した。9月にツアー初勝利を挙げた長野泰雅(22)=福岡地行=が67で終え、3アンダーで暫定首位に立った。優勝者は来年のマスターズと全英オープンの出場権を得る。

 「マスターズはこの試合がマスターズだと分からないころから(テレビで)見ている」という岡田が最も印象に残っているのは2021年大会。高知・明徳義塾高、東北福祉大の先輩である松山英樹が優勝した年だ。大学の合宿先であるゴルフ場で、見ている部員みんなが泣いていた。

 「僕も泣きたかったけれど、スタート時間が迫っていた。(優勝シーンを)見て、ダッシュでスタートホールに行きました」

 こんな経緯もあり、マスターズには特別な思いがある。来年から日本オープンの優勝者が招待されると知ってから、このタイトルを取ることを最大の目標に掲げてきた。休みだった前週は金曜日にコースで練習。今週は月曜と水曜にラウンドして「ぬかりなくチェックはできた」と自信をつかんでいた。

 初日は「ティーショットはフェアウエーに2~3回しかいかなかった」というが、それでもアンダーで回れたのは研究の成果だ。1番は残り155ヤードの深い右ラフから乗せて、バーディー先行。トラブルに見舞われてダブルボギーも覚悟した18番はグリーン奥のラフからピンそばに寄せて、傷を最小限にとどめた。

 2日目は天候の回復が見込めそう。初日とは一転して、スコアが伸びることが予想される。「まずは、目の前の仕事をきっちりこなす」。それが、オーガスタへの近道だと知っている。

 ◇岡田晃平(おかだ・こうへい)2002年2月18日、高知県中土佐町出身。9歳のときに父の影響でゴルフを始めた。明徳義塾高から東北福祉大に進学した。22年の日本アマチュア選手権優勝。23年の日本オープン選手権で18位となり、ローアマを獲得。同年にプロへ転向した。昨年の最高順位は6月のBMWツアー選手権森ビル杯の4位。173センチ、75キロ。

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