小祝さくら 通算12度目V 現役最多7年連続 “想定以上”16番イーグル! 昨年予選落ち全英リベンジへ

 今季初優勝を果たし、トロフィーを手に笑顔を見せる小祝さくら
 今季初優勝を果たし、笑顔を見せる小祝さくら
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 「女子ゴルフ・明治安田レディス・第2日」(20日、仙台クラシックGC=パー72)

 小祝さくら(27)=ニトリ=が16番のイーグルのほか5バーディー、1ボギーの66で逆転、通算15アンダーで今季初優勝、通算12勝目を挙げた。現役最多となる7年連続優勝。首位から出た仲村果乃(24)は、史上5人目の3日連続イーグルを達成したが、1打差2位に終わった。今大会はクマの出没情報から、安全対策のため当初の4日間から3日間に短縮され無観客で実施された。獲得賞金のランキング加算は75%に減額される。

 渾身(こんしん)の一打だった。16番パー5。小祝の第3打はグリーン左奥からカップまで13ヤード。58度のウエッジショットは右に曲がりながら転がり、ピンに当たってカップインした。当人は決まった瞬間、はにかみながら下を向いた。これが事実上のウイニングショットだった。

 15番は80ヤードのショットを打ち損なってボギー。16番は2オンしなかったことで、第3打は着実にバーディーを取ろうと寄せにいったという。想定以上のイーグル。無観客開催で歓声がなかったことが寂しかったものの「キャディーさんの『入れ!』の大声にびっくりした」と笑わせた。

 体の丈夫さが最大の武器。昨年8月に途切れるまで228試合連続出場を記録したが、27歳の体には少しずつ連戦の影響が出始めている。「2週前にディボット跡から打って痛めた右手は良くなる気配がない。今週の初日はなぜか、急に左手が痛くなった」と明かす。

 前週までの今季16試合で10位以内10度はツアー最多。勝てないもどかしさはあったが、安定感は抜群だった。中でも1位のパーオン率をはじめ、ショットとパットの高いレベルを数字が物語る。最終日終盤にリードし、優勝をさらう展開も百戦錬磨の小祝らしかった。

 2週後はAIG全英女子オープンに出場する。「全英は昨年、2日目に大たたきして予選落ちしたので、そのリベンジをしたい。風対策に、今週から3番アイアンを入れた。後半戦に入る国内では2勝目とメジャー優勝を」。ポイントランクは2位に上がり、目標はどんどん大きくなる。

 ◇小祝さくら(こいわい・さくら)1998年4月15日生まれ、27歳。札幌市出身。8歳の時、母がレッスンを受け始めたのを見てゴルフを始める。中学入学前にはプロへの道を決め、高校は通信制の飛鳥未来高に。14年の北海道ジュニア&北海道女子アマなどで優勝。17年にプロテスト合格。JLPGAツアー優勝12回。158センチ、58キロ。ニトリ所属。

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