岩井千怜 メジャー自己最高4位 「淡々」と“自分のゴルフ”で71締め 過酷条件に耐え「最後にご褒美」
「米女子ゴルフ・米女子プロ選手権・最終日」(22日、フィールズ・ランチ・イースト=パー72)
6位からスタートした岩井千怜(22)=Honda=が71とスコアを伸ばし、通算1オーバーで日本勢最高の4位となった。3位から出た山下美夢有は73と落とし、通算2オーバーの6位。4アンダーのミンジ・リー(オーストラリア)が初優勝し、賞金180万ドル(約2億6千万円)を獲得した。メジャー3勝目でツアーは11勝目。他の日本勢は竹田麗央が23位、岩井明愛が29位。畑岡奈紗と勝みなみは36位、西村優菜は61位、笹生優花は66位だった。
酷暑に強風、難コース。過酷な条件で4日間を戦い抜き、メジャー自己最高の4位に入った岩井千は「楽しかった。このコンディションの中で戦えているということを実感しながらプレーできた」と、充実感をにじませた。
「風が(4日間で)一番落ち着いていた」という最終日。それでも自然条件を生かし、起伏に富んだコースは簡単にスコアを伸ばすことを許してくれない。二つバーディーを奪った前半も、出だしをボギーでスタートするなど3ボギーと苦しみながらだった。しかし「我慢のゴルフができている」と仕切り直した後半の14、15番で続けて伸ばし「最後にご褒美がきた」と喜んだ。
トップと8打差のスタートで順位や上位陣の経過は気にしなかったという。心がけたのは「いつもと変わらないルーティンで打つこと」。自分らしさを大切にした。繰り返し口にする「淡々」を実践し、目の前の一打一打に集中した。
米ツアー本格参戦1年目で、既にリビエラマヤ・オープンで初優勝を果たし、今後の飛躍が期待される22歳の有望株。ここまで順調に成績を積み重ねている。26日からはチーム戦のダウ選手権に双子の姉、明愛と組んで臨むことが決まっており「最強のタッグ。自信を持って頑張る」と目を輝かせた。





