岩井千怜 米ツアー1勝 1打差逆転!圧倒6打差 シャンパン美酒ぬれで歓喜「こんな早く優勝できるとは」

 米ツアー初優勝を果たし、姉の岩井明愛(右端)らに祝福される岩井千怜(左から3人目)(共同)
 リビエラマヤ・オープンで米ツアー初優勝を果たした岩井千怜=エルカマレオンGC(共同)
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 「米女子ゴルフ・リビエラマヤ・オープン・最終日」(25日、エルカマレオンGC=パー72)

 1打差2位からスタートした岩井千怜(22)=Honda=が7バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマークし、通算12アンダーで2位に6打差をつけて、米ツアー本格参戦1年目で初優勝を果たした。日本勢の制覇は竹田麗央、西郷真央に続いて今年3人目。勝みなみは70で通算3アンダーの9位。岩井明愛は70で2アンダーの16位となり、吉田優利は75で9オーバーの63位となった。

 岩井千は初勝利を決めるとガッツポーズした。姉の明愛や関係者から受けた祝福のシャンパンシャワー。ぬれながら笑顔の花を咲かせ「こんな早く優勝できるとは思っていなかった」と歓喜に浸った。

 首位と1打差の2位という絶好の位置で迎えた最終ラウンド。「長いのも短いのもすごく入ってくれた」と、わずか25だったパットが好調だった。1番で8メートルをねじ込んで流れをつくり、3番からは圧巻の4連続バーディーというラッシュをかけた。

 後半も10、13番でバーディーを奪い、他を寄せつけない。スコアを六つ伸ばし「いい緊張感もあった。(2位と)差が開いても、次のバーディーという強い気持ちで回った」と胸を張った。終わってみれば6打差の圧勝だった。

 終始、淡々とプレーし「メンタルコントロールできていた」という。今月上旬のブラックデザート選手権は、スロープレーがあったとして2罰打を通告されたのが響き、予選落ちして悔し涙を流した。その後は注意を払い「前は少し考え過ぎていた。今のテンポの方が考え過ぎずにできる」とプラスに捉え、好結果を生み出した。

 コース近くにある観光地のカンクンは、20年以上前に両親が訪れた新婚旅行先だった。縁のあるメキシコでの初勝利に、父・雄士さんは「うれしい。親孝行だね。(姉の)明ちゃんに火が付いたでしょうね」と目を細めた。

 米ツアー本格参戦1年目で、早くも頂点に立った。「もっと優勝を積み重ね、自信をつけていきたい」。成長著しい22歳の有望株は貪欲に語った。

 ◆岩井千怜(いわい・ちさと)2002年7月5日、埼玉県川越市出身。8歳でゴルフを始め、埼玉栄高に進学した。武蔵丘短大1年時の2021年、双子で姉の明愛と一緒に日本のプロテストに合格。22年8月のNEC軽井沢72でツアー初優勝を飾った。日本ツアーは通算8勝。今季から米ツアーを主戦場とする。名前の由来は父方の祖母・千恵子さんから、明愛は母方の祖母・愛子さんからそれぞれ1文字をもらった。162センチ、59キロ。

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