竹田麗央 不完全燃焼2位 メジャー自己最高位にも「悔しい」 痛恨5番ダボ2打差でV逸「この経験生かせるように」
「米女子ゴルフ・全米女子オープン・最終日」(1日、エリンヒルズGC=パー72)
竹田麗央(22)=ヤマエグループHD=が3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算5アンダーでメジャー自己最高の2位となった。メジャー2連勝を狙った西郷真央は73で4アンダーの4位。渋野日向子も74と落とし、3アンダーの7位だった。岩井千怜は22位で馬場咲希、山下美夢有、河本結は36位。小祝さくらと岩井明愛は45位、桑木志帆は56位。通算7アンダーのマヤ・スタルク(スウェーデン)がメジャー初制覇した。ツアーは2勝目。
自身初のメジャー制覇には、わずかに届かなかった。竹田はメジャー自己最高の2位にも「優勝しか考えていなかったので、特に何も思わない。自信もあった中で優勝できなかったので悔しい」と満足感はなかった。
1番でいきなりティーショットを左に曲げるミスがあったが、果敢に攻める姿勢を貫いた。パー4の2番は飛ばし屋の本領を発揮。第1打を295ヤードも飛ばし、バーディーを奪った。
痛かったのは5番のダブルボギー。バンカーの縁、深いラフからの第2打はスタンスを取りにくく、何度も仕切り直し、意を決して打ったものの打ち損ね、ボールはほぼ横に転がりバンカーへ入った。「レイアップしようと思ったが、うまく当たらずに戻ってきてしまった」と振り返った。
一つスコアを落として迎えた後半は正確なショットで見せ場をつくった。それでも14番での16メートル弱のイーグルパットや15番での4メートルあまりのバーディーパットがわずかにカップからそれ「特に終盤はチャンスが続いて、それを決め切れなかった」と残念がった。
9位に入った前年の大会から、この1年で目覚ましい成長を続けてきた。今年から本格参戦した米ツアーでも、3月のブルーベイLPGAの優勝1度を含め、6度目のトップ10入りと安定感は随一だ。
最高峰の大会でも最終日まで優勝争いを演じて、メジャー自己最高位。今後の期待がさらに膨らむ戦いぶりに「またチャンスが来たときに、この経験を生かせるように頑張りたい」と次を見据えた。





