「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・最終日」（２５日・中京ＧＣ石野Ｃ＝パー７２）

　首位タイから出た２人の優勝争いは、６８で回った佐久間朱莉（２２）＝大東建託＝が通算２０アンダーでルーキーの荒木優奈（１９）＝Ｓｋｙ＝を振り切り、今季２勝目を挙げた。１番のチップインバーディーで単独首位に立つと、そのまま追い付かれることなく逃げ切り、初日から首位を譲らない完全優勝。ポイントランキングのトップに立ち、年間女王、シーズン５勝、国内メジャー大会優勝の三大目標を掲げた。

　勝負どころでスコアを伸ばせずに惜敗を続けた昨年までの姿を、少しも感じさせなかった。大会前に目標に掲げていた通算２０アンダーで優勝した佐久間は「１回勝てば自信になる。その自信が今日のプレーにつながったと思う」とうなずいた。

　初日から３日間、首位を並走し続けた荒木と最終組でラウンド。１番パー４は第２打をグリーン右奥のラフに入れたが、約１３ヤードの第３打を５４度のウエッジで沈めて主導権を握った。３番で約５メートルのバーディーパットを決めると、４番パー３はあと２０センチでホールインワンというスーパーショットで連続バーディーとした。後半はスコアを伸ばせなかったものの、１打差に詰め寄られることもなく逃げ切った。

　ツアーの主役に躍り出る勢いだ。今季、２勝目を挙げた選手は初めて。ポイントランキング、賞金ランキング、平均ストロークの全てが１位となった。今後の目標を聞かれると「今までは口にしなかったが、年間女王になりたい」と女王戴冠を宣言。「５（勝）くらいいけたらいいと思うが、メジャーを勝ちたいと思う」と付け加えた。