竹田麗央が独走V 強さ別次元!8バーディー&大会タイ64で2位と6打差圧勝劇 米ツアー2勝目「この優勝は意味深い」

 トロフィーを手に笑顔の竹田麗央(ゲッティ=共同)
 米女子ゴルフのブルーベイLPGAで優勝し、喜ぶ竹田麗央(ゲッティ=共同)
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 「米女子ゴルフ・ブルーベイLPGA・最終日」(9日、ブルーベイGC=パー72)

 最終ラウンドが行われ、竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が通算17アンダーで優勝した。米ツアーメンバーとして今年から本格参戦し、5戦目で初制覇。賞金37万5000ドル(約5550万円)を獲得した。日米両ツアーが共催する昨秋のTOTOジャパンクラシックでの優勝に続く米ツアー2勝目となった。単独首位で出た竹田は8バーディー、ボギーなしでこの日のベストスコア64で回り、2位に6打差をつける圧勝だった。

 パー5の18番、竹田はこの日八つ目のバーディーで圧巻のラウンドを締めくくるとようやく表情を緩めた。グリーン上でライバルの山下らにお酒をかけられて祝福され、歓喜に浸った。「本当にうれしい。日本では何度も勝っているが、この優勝は意味深い」と記念すべき1勝を喜んだ。

 まさに一人旅だった。2位と2打差でスタート。1番でバーディーを奪うと、3、4番も果敢に攻めてスコアを伸ばし、後続との差を広げた。後半も池が絡む難しいパー4の10番で2オンし、4日間で初のバーディー。その後も集中力が切れることなく、バーディーを積み重ねた。18ホールの大会記録に並ぶ64で危なげなく逃げ切った。

 昨年、日本ツアーでメジャー2勝を含む8勝を挙げて初の女王の座に就いた。年間獲得賞金は史上最多の約2億6573万円。11月に行われた日米共催のTOTOジャパンクラシックを制して米ツアーのメンバーカードをゲット。今季から本格参戦を果たし、わずか5戦目で優勝をつかんだ。

 武器は昨年ツアー1位となった平均263ヤードのビッグドライブ。この日も「自分の強みである飛距離が生きた」と大きなアドバンテージを生み出した。ショットだけでなく、アプローチやパットも安定。風に苦しむ選手が多い中、別次元の内容を見せつけた。

 世界最高峰の舞台でも通用することをしっかりと証明。「米国の試合でもベストを尽くしたい」と話すツアー新人が、その名を知らしめた。

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお) 2003年4月2日生まれ。熊本県合志市出身。6歳からゴルフを始め、国府高3年時の21年11月のプロテストに合格。持ち前の飛距離に精度が加わり、24年は初優勝を皮切りに国内四大大会のソニー日本女子プロ選手権と日本女子オープン選手権を制するなど8勝。初の年間女王に輝いた。叔母に元賞金女王の平瀬真由美を持ち、母哲子さんもプロゴルファー。166センチ、66キロ。

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