【綾子の視線】ジャンプ抑えて飛躍した畑岡選手

 「女子ゴルフ・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯・第3日」(14日、チェリーヒルズGC=パー72)

 42位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は6バーディー、4ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算1オーバー40位にとどまった。ギャラリーが今季初めて1万人を突破する“シブコフィーバー”の中、全力プレーで声援に応えた。畑岡奈紗(20)=森ビル=が7バーディー、1ダブルボギーの67で回り、通算13アンダーで首位を堅持した。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が自身の視点でお伝えする。

  ◇  ◇

 畑岡選手は今までよりジャンプの少ないスイングになっていました。その方が、特にアイアンショットでは狙ったところに打っていくことができる。ジャンプするスイングの選手にショットメーカーはいませんから。そういうことに自分で気づいたのではないのでしょうか。やるべきことをやれている、という感じで、いいゴルフをしていると思います。

 吉本選手もそつのないゴルフをしていました。グリーンを外してもラフの短いところにいくとか、ツキもあるようです。運も実力のうち、とできるかどうか。優勝する力は十分にあると思います。フォン・シャンシャン選手もさすが実力者。しっかりと自分のいるべき位置まで持っていく力があります。

 最終日、誰が優勝するか、正直分かりません。大詰めで一つミスすると二歩も三歩も置いていかれることになる。ミスが許されないという思いは、追いかける方も逃げる方も一緒。技術はもちろん、メンタルも問われます。私の予想する優勝スコアはやはり15アンダー。ラフにさえいかなければ、グリーンをショートアイアンで狙えるコースですから、まだ多くの選手にチャンスがあると思います。

 一方、コースの外では大渋滞が起きていました。渋野さんが全英から帰ってきて以降、こうなることは想定できるはずです。渋野さんのスタートを見たいのにコースにたどり着けていないファンが大勢いたのではないでしょうか。運営側はもっと状況を把握して、コース外までしっかり整理すべきです。

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