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【綾子の視線】渋野の経験の少なさが出たパット 「先は長いぜ」と言ってあげたい

 「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・最終日」(18日、軽井沢72ゴルフ北コース=パー72)

 AIG全英女子オープンで日本勢42年ぶりのメジャー優勝を遂げた渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は、1打差3位で今季日本ツアー3勝目はならなかった。穴井詩(31)=ゴルフ5=がプレーオフでイ・ミニョン(韓国)を破り、通算3勝目を挙げた。全英女子オープンから激動の3週間を過ごした渋野は今週のCATレディースに出場せずにリフレッシュし、29日開幕のニトリレディース(北海道・小樽CC)に臨む。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が、自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 渋野さんは最後、3パットで優勝を逃しました。バーディーパットが入れば優勝、という意味では全英女子オープンと同じですが、シチュエーション、ラインが全く違う。5メートルの下りフックラインを2メートルオーバーさせ、返しを外して、というのはどうでしょうか。

 あのピン位置は、ラウンドリポートをしていた北田瑠衣プロも「カップを過ぎてからも速い」と言ってました。外から見るリポーターが感じるなら、プレーヤーはもっと分かると思いますし、あのファーストパットは残念ですね。

 経験の少なさ、駆け引きの未熟さがこのパットに出たのでしょう。でも今はそういう時期です。人が「プレッシャー、プレッシャー」と言っていることを、勢いでやり過ごすこともできます。しかしこれから徐々に「そういえば、手が動かなかったな、ヘッドの動きがスムーズじゃなかったな」と感じ始めるものです。

 まだ人の言葉と自分のプレーがイコールになってませんが、これが重なり始めると、今度はその言葉を否定したくなります。心を読まれたくない、と思うようになり、そこから1ストロークの重さを意識できるようになる。

 特に渋野さんはフィーバーの渦中にあり、これは彼女しか経験できないことで、それにストップをかけることもできません。「ほっといてよ」と思っても、ほっといてもらえません。年内はそんな感じかな。

 プロゴルファーと、自然豊かな岡山で育ったお猿さん、2人の渋野さんがいます。この注目を素直に受け止め、30歳くらいまでには、その“2人”の人生をコントロールできるようになってほしい。「先は長いぜ」と言ってあげたいです。

 最後に穴井、イ・ミニョン、浜田さんたち皆、ノーボギーの素晴らしいゴルフをしました。優勝争いをいいプレーで魅了する。「最終日はこうでなくっちゃ」と思わせてもらえましたね。

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