大槻智9年目の春 星野と22ホール死闘制しツアー初V

 「男子ゴルフ・関西オープン・最終日」(26日、KOMACC=パー72)

 3打差の4位から出た大槻智春(29)=真清創設=が7バーディー、ノーボギーの65をマーク。通算19アンダーで並んだ星野陸也とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。2010年にプロ転向し、ツアー本格参戦は2年目。苦節9年の大器がついに開花の時を迎えた。星野は9バーディー、ノーボギーの63と猛チャージをかけたがツアー2勝目はならなかった。

 星野との22ホールに及ぶ“一騎打ち”を制した大槻が、静かに拳を握り締めた。「勝ったんだな」。プロ転向9年目での初優勝をしみじみとかみしめた。

 同組の星野とバーディーを奪い合い、中盤からは完全にマッチプレーの様相。1打ビハインドで迎えた最終18番パー4は前日からティーを前方に出し、325ヤードに変更されている。ここで、あと数ヤードで1オンという起死回生の一打を放ち、プレーオフに持ち込んだ。

 決戦の舞台は、その18番。大槻は1ホール目に1打目を大きく右に曲げ、2打目もバンカーに落としたが、4メートルのパーパットをねじ込む。最大のピンチを脱すると、4ホール目にバンカーから3メートルにつけてバーディー。この日は両足を閉じる独特の構えから、微妙な距離のパットをことごとく沈めてみせた。「パターには正解なんてない。スムーズに打てるし、目標にも合わせやすい」と胸を張る。

 日大を中退して10年にプロ転向後、苦しい日々を何年も過ごした。大学で同期だった小平智らは華々しい活躍。それでも「自分がやってきたスイングを(成績が)駄目だから変えるのではなく、やり続けることが大事」と、父・隆さん(70)に教わったスイングを地道に磨き上げてきた。

 その努力が一気に花開く。17年に下部ツアーで初優勝、さらに賞金1位に輝いて昨季にツアー本格参戦。そして初シードを獲得し、ついに初優勝まで果たしてみせた。「智が優勝したら『おめでとう』とラインを送るが、自分は何をやっているんだろうと、ずっと悔しい思いだった」。大槻の本当の勝負は、ここからだ。

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