堀川未来夢 ツアー未勝利25歳が首位浮上 悲願初Vへ…2週間前V逸のリベンジだ

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第3日」(1日、東京よみうりCC=パー70)

 8位から出たツアー未勝利の堀川未来夢(みくむ、25)=Wave Energy=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回り、通算6アンダーで黄重坤、Y・E・ヤンの韓国勢2人と並んでトップに立った。李尚熹(韓国)が2打差の通算4アンダーで4位。石川遼は71とスコアを落とし、通算3アンダーで今平周吾、時松隆光、藤本佳則、出水田大二郎、ブレンダン・ジョーンズ(豪州)と並んで5位に後退した。

 ギャラリーを大いに沸かせた。535ヤードの17番パー5。堀川は残り205ヤードの第2打を6Iで打ち、ピン左手前7メートルに乗せた。この上りのフックしてスライスするスネークラインを見事に沈めてイーグル奪取。一気に優勝戦線に躍り出た。

 今週は女子の元賞金女王イ・ボミの専属キャディーを長く務めた清水重憲氏にバッグを担いでもらっている。「17番は(チャンスホールなので)ミドルホールのつもりでいこうと言われ、寄せるのではなく入れにいって入った。やはり勉強になります」と息の合ったところを見せた。

 前日の第2日は全ホールパーだった。プロがバーディーゼロ。ともすれば落ち込むところだが、清水氏から「バーディーがなかったことより、ボギーがなかったことを見ていこう」と励まされ、この日も基本的にはボギーを打たない戦略でスコアを作った。

 今季好調の要因は夏場から取り入れた練習での左手1本の片手打ち。インパクトゾーンが長くなり、球がよじれなくなったという。1日に米2合を食べるなど積極的な体重増にも取り組み、プロ転向時70キロだった体重は現在84キロ。課題としていたドライバーの飛距離が15ヤードも伸びた。

 最終日に大混戦を制し、今大会でツアー初優勝となれば16年の朴相賢以来5人目となる。11月のダンロップ・フェニックスは最終日を単独首位で迎えながら、18番で3メートルのパーパットを外してV逸。それからわずか2週間で“リベンジ”の舞台を作り「フェニックスは優勝はできなかったけど、最終日に2アンダーで回れたことが自信。優勝争いの感覚はまだ残っているのでそれを生かしたい」。悲願の初優勝を、今度こそ奪い取る。

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