【舩越園子の目】過酷全米オープンに対応するDJとケプカ
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(16日、シネコックヒルズGC=パー70)
全米オープン3日目を終えて、首位には4人が並んだ。
初日から首位を維持してきたダスティン・ジョンソンは、この日、前半だけで7つスコアを落とし、77を喫したが、それでも首位から陥落せずにいることは驚きに値する。
強い日照りで、グリーン周りもグリーン上も、カチカチに干上がったこの日、多くの選手がそんなシネコックヒルズのコンディションに手こずり、フィル・ミケルソンは13番のグリーン上でまだ動いているボールを意図的に打って2罰打を「あえて食らう」珍事を起こした。松山英樹は4パットを2回も喫して79を叩いた。
そんな中、ジョンソンも手こずりはしたが、それでも崩れ落ちない強さはどこから来るのだろうか。
折りしも、昨年大会の覇者ブルックス・ケプカとジョンソンは同じコーチ、同じトレーナーに師事している。そのケプカは「戦いの舞台がDJを強くする。わずか1打が惨事を招く難コースだからこそ、DJは集中力を研ぎ澄ましている」と2日目に言っていた。
そのケプカとDJがともに首位に並んで最終日を迎えるのは偶然か、必然か-。
その答えは、サンデーアフタヌーンに出るはずだ。
(在米ゴルフジャーナリスト)